10連覇に暗雲!? ユベントス、CL敗退でリーグ戦専念も伊メディアは「手遅れ」評価
首位インテルと勝ち点10差の3位とリーグ優勝に向けては厳しい戦い
セリエAの名門ユベントスは、先日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、FCポルトにアウェーゴール差で敗退を喫した。リーグ戦に集中できるという見方に対して、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、「手遅れ」という手厳しい見解を示した。
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ユベントスは現在リーグ戦を9連覇しているが、今季はアンドレア・ピルロ新監督の下で苦しんでいる。現役時代には世界的なプレーメーカーとして知られ、指導者経験がまったくないながらトップチームの監督に抜擢されたピルロ氏だが、現時点では25試合を消化して勝ち点52の3位。首位インテルは26試合消化で勝ち点62だけに、仮に消化が少ない1試合を勝利しても勝ち点差は「7」と、逆転には最低でも3試合かかる状況にある。
インテルも同様に今季のCLを敗退したが、それはグループステージのことで昨年中に試合が終わった。しかも4位でUEFAヨーロッパリーグ(EL)にすら回らないもので批判を浴びたが、実際にリーグ戦の成績を見れば日程の余裕が力を与えたと言える。ユベントスもここから同様の状況を手にするが、特集では厳しい見解が示された。
「不本意ではあるが、敗退の不快感を有利に変えると考えるのは簡単だ。確かに時間はあるが、インテルが優勝に向けて得たものと同じだけユベントスに与えるのに十分ではない。インテルが突然崩壊しない限り、ユベントスの目標はCL圏内でフィニッシュすることでしかない。インテルはすでにリーグ戦に専念できるアドバンテージを最大限に活用しているが、ユベントスは残り3カ月を10ポイント遅れで追いかけることを余儀なくされている。つまり、2倍のデメリットだと言える」
日程的なアドバンテージはすでにインテルも活用しているだけに、ユベントスにのみ有利に働くわけではないという事実を端的に指摘。そのうえで、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのプレーぶりにも厳しい言葉が並んだ。
「ロナウドの将来についても、避けられない議論がある。彼の自己中心的な姿勢、マラドーナとは違って、ロナウドはまず自分のためにプレーして、次にチームのためにプレーする」
リーグ戦での独走優勝が定番だったチームが勝ち点10差の3位に沈み、CLでも早期敗退ということで不協和音が鳴り始めてる感は否めない。全38試合のリーグ戦だけに逆転は容易でないものの、ピルロ監督にはまずチームを落ち着けることが求められそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)