不発のC・ロナウドを糾弾、CLベスト16敗退に伊メディア酷評 「彼のせいでもある」
ポルトに敗れCL敗退、ゴールを脅かせなかったエースFWを厳しく評価
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦セカンドレグが現地時間9日に行われ、イタリア王者ユベントスはポルトガルの名門FCポルトに延長戦の末に敗れて姿を消した。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、ノーゴールに終わったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを「4点」と酷評している。
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アウェーでのファーストレグを1-2で落として迎えたユベントスは、前半19分にトルコ代表DFメリフ・デミラルが与えた不用意なPKをMFセルジオ・オリベイラに蹴り込まれて先制され、がけっぷちに追い込まれた。
それでもユベントスは後半4分にイタリア代表FWフェデリコ・キエーザが1点を奪うと、同8分にはポルトのイラン代表FWメフディ・タレミが2枚目のイエローカードで退場。そして同18分にキエーザが再び決めて、アウェーゴールもトータルスコアも同点に持ち込んだ。しかし、ここからユベントスの攻撃は単調さを増して延長戦へ。
そして延長後半10分、ユベントスはゴールから約20メートル強で与えたフリーキックの場面で、オリベイラのキックに対しロナウドを含む壁が一斉にジャンプしたものの、地を這う弾丸ミドルが壁の下を抜けてポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーの手を弾いてゴールへ。この後、MFアドリエン・ラビオがコーナーキックからヘディングでゴールしたものの、アウェーゴール差で10人のポルトに敗れた。
このゲームでゴールを脅かすような場面が作れず、無理な選択が目立ったロナウドを「カルチョメルカート・コム」の採点では「4点」と酷評した。
「1人と全員でやっているつもりなのか? いいえ、今回のゲームでも彼は姿を消し、キエーザへの1回目のアシストの時だけちょっと顔を出した。少ない、あまりにも少ない。CR7を見せたにも関わらず2回の敗退だったが、3回目は彼のせいでもある」
ロナウドは2018年夏にユベントスへ移籍加入。CLの特に決勝トーナメントで勝負強さを見せてきた実績と、欧州王者奪還の野望に燃えるユベントスがタッグを組んだ。しかし、初年度は8強で姿を消し、昨季は16強でリヨンに敗れた。この2年間は、ロナウドの良さもあったと認めるものの、今回の2戦ノーゴールで、それも10人のポルトに勝利を持っていかれたことについて、伊メディアはロナウドにも手厳しかった。
昨季は新型コロナウイルスの影響でリーグ戦終了後に再開されたCL決勝トーナメントだったが、今季はここでロナウドにとっての最大のモチベーションが失われてしまった。残りのシーズン、国内リーグ10連覇にも厳しい立場にあるユベントスの中で、ロナウドはプレーへの集中力を保つことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)