ザッケローニ元監督、失速する古巣ミランの現状を危惧 「困難に陥ってしまった」
ウディネーゼに後半ATのPKで追いつき1-1、ザック氏「自信を失っている」
元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏は、イタリア・セリエAでにわかに失速しているACミランについて「自信を失っている」と評した。イタリア衛星放送「スカイ・スポーツ」の番組で話している。
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ザックの愛称で知られるザッケローニ氏は、ウディネーゼで3-4-3システムを採用した革新的な戦術で名を馳せ、ミラン監督時代にはリーグ優勝に導いた。“北の3強”と呼ばれるミラン、ユベントス、インテルすべてのクラブで指揮を執り、2010年から14年まで日本代表監督に。その後、中国の北京国安とUAE代表の監督を歴任し、昨年7月に監督業からの引退を表明。現在ではイタリアサッカー界のご意見番的な位置にある。
そのザック氏は、現地時間3日のセリエA第25節ウディネーゼ戦に1-1で引き分けた古巣ミランの現状を心配する言葉を残した。内容を見ても、後半アディショナルタイムにMFフランク・ケシエのPKでなんとか追いついたものの、敗れても不思議ではない試合だった。
「試合を見終わって、もっと良いものを求めていたのは間違いない。私を心配させているのは、ミランが自信を失っていることだ。(今季)ここまで悪い状態のチームは見たことがない。彼らのプレーに高揚させられ、楽しんでいたが、昨日のチームはそうではなかったから残念だ。ウディネーゼが並外れた試合をしたわけではないのに、ミランは困難に陥ってしまった」
2月28日のローマ戦(2-1)で、FWズラタン・イブラヒモビッチ、FWアンテ・レビッチ、MFハカン・チャルハノールの主力3選手がすべて筋肉系のトラブルで交代に追い込まれるという苦境にもあるミランは、開幕から昨年12月までのリーグ戦を無敗で終えたが、年が明けてからすでに4敗。その間にインテルに首位の座を奪われてしまった。
ザック氏の見立てではメンタル的な要素が大きいというミランの不振だが、ここで踏みとどまって優勝争いを続けることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)