浦和のロドリゲス采配が“効力発揮”、「上手くいった」と選手も唸った修正力

古巣対決でスタメンを飾ったMF金子大毅(写真右)【写真:Getty Images】
古巣対決でスタメンを飾ったMF金子大毅(写真右)【写真:Getty Images】

ルヴァン杯開幕戦でスコアレスドローも、指揮官の“絶妙手腕”でビルドアップが改善

 浦和レッズは、2日のルヴァン杯開幕戦で湘南ベルマーレと0-0で引き分けた。リーグ開幕戦に続いて攻撃の最終局面に課題を残した浦和だが、ハーフタイムにリカルド・ロドリゲス監督が施した修正が効果を発揮する場面があった。

 ともに2月27日にリーグ開幕戦を消化して中2日だったが、浦和はDF槙野智章を除く10人、湘南は11人全員スタメンを入れ替えるゲームになった。疲労感よりもフレッシュさの目立つメンバー、コンディションでのゲームだっただけに、双方ともにビルドアップを落ち着けるのに苦労した。

 特に浦和はGK鈴木彩艶、左サイドバック(SB)のDF福島竜弥とセンターバック(CB)のDF藤原優大の3人が、高卒世代18歳でのプロデビュー戦に。槙野と藤原に湘南の2トップが襲い掛かる状態でボールを前進させるのに苦しんだ。

 古巣対決でスタメンを飾ったMF金子大毅は「前半はプレッシャーを受けてしまった。左に落ちるつもりだったけど窮屈だった」と話した。これは、ロドリゲス監督の戦術の中では、相手が2トップならダブルボランチの1枚が最終ラインに入って数的優位を確保することが求められるが、その位置取りを左CBの槙野と左SBの福島の間に取ろうとしたところ、コンビを組んだMF武田英寿との息が合わない場面もあり、プレスの餌食になった状況を指している。

 そうしたなかで、金子は「後半に真ん中に降りるようになって上手くいった」と話す。ハーフタイムにロドリゲス監督は、ボランチのどちらかがCBの間に降りるように明確に指示したことで、ビルドアップは安定感を取り戻した。

 最終的にゴールを奪えずに終了したゲームに、指揮官は「全体的に徐々に積み重なっている部分があると思う。まだやるべきことはたくさんある。特に相手ゴール前の崩し方。いかに危険なところに侵入するか。セットプレーだけでなくいかにそういうところを作れるかの積み重ねになる」と、リーグ開幕戦に続いて流れの中からゴールが生まれず、決定機と言える場面も少なかったことに課題を話した。

 しかし、ここ数年はボール保持率の低いサッカーをしていたところから大きく展開しつつ浦和において、ロドリゲス監督が試合中の修正力に優れる一面がこの試合では見られた。全体に若返りつつあるチームだけに、ベンチワークで勝利をつかむことも求められるだろう。そうした意味では、指揮官の能力の一端が見えるハーフタイムになった。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)


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