宿敵イラク戦! 手倉森監督が意気込む「今大会の覇権を争うビッグゲーム」に若き日本代表が臨む

3度目の正直

 U-21日本代表の手倉森誠監督は、17日に行われる韓国・仁川アジア大会第2戦イラク戦を「アジア大会の覇権を争うビッグゲーム」と語り、天王山と位置づけている。
 16日午後、選手村から約30分の距離にある安山市内の練習場でトレーニングを行った。その後、取材に応じた、手倉森監督は言葉に不退転の決意を込めた。
「イラクのスカウティングビデオを練習前に見せた。悔しさを突き付けられた相手。オマーンと、U-19で世界を取るチャンスを失っている。その借りを返さない手はない。アジア大会の覇権を占うビッグゲームになる」
 この年代には、2012年のAFC、U-19アジア選手権準々決勝でイラクに1-2で敗れ、U-20W杯出場権を逃した過去がある。1月のオマーンで行われたU-22選手権でも準決勝で0-1と敗戦を喫している。イラクを倒さなければ、世界にたどり着けない。イラクは、若き日本代表にとってアジアにそびえる乗り越えなければいけない壁なのだ。
 初戦のクウェート戦で2得点を決めた新潟FW鈴木武蔵もリベンジを誓う。
「点を取れないと勝てないことは分かっている。(過去の)イラク戦では、負けたときに点を取られた選手の顔もはっきり覚えている。チャンスはできる。決めれば勝利をつかめるはず。3度目の正直ってことで!」
 そう力強く語り、気合を入れ直した。さらに、手倉森監督は、表情を引き締めて言った。
「選手村での持てあます時間で、のんびりできている。どう選手にスイッチを入れるか。クウェート戦ではセットプレーで点を取れて、勝てたことで、エネルギーを得ている。勝負師として、次の勝ちを求めていきたい」
 ほかの選手たちも数々の設備面の不良が発覚している仁川市内の選手村で打倒イラクのイメージを高めている。アウェーの洗礼を乗り切り、宿敵を倒す。そして、世界と戦う力を得るために。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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