インテルMFエリクセン、ミラノダービーで先発濃厚 伊紙は攻撃パターン増加に注目
1月のコッパ・イタリア準々決勝ミラン戦で決勝FKを叩き込み、移籍説を封じ込める
今週末の現地時間21日にはセリエAの首位決戦にして、伝統の“ミラノダービー”であるACミランとインテルの一戦が行われる。先週末にインテルがミランを逆転して首位に立って迎えるゲームでは、インテルのデンマーク代表MFクリスチャン・エリクセンのスタメン出場が濃厚になっている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
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エリクセンは約1年前の冬の移籍市場で、プレミアリーグのトッテナムと契約満了まで半年の段階で、インテルが総額2700万ユーロ(約32億4000万円)を費やして前倒しで獲得。しかし、昨季の残り期間と今季開幕後もアントニオ・コンテ監督の指揮するチームにフィットしなかった。
今冬の移籍市場で古巣トッテナムへの期限付き移籍などの解決策を模索。インテルのジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)も移籍を容認する発言をしていたが、その風向きが一気に変わったのが1月26日のコッパ・イタリア準々決勝、ミランとの一戦だった。
ミランの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチとインテルのベルギー代表FWロメル・ルカクが試合中に激しい口論になり、イブラヒモビッチがルカクに対して「ブードゥでもやってろ!」という差別的な発言があったのではないかと調査まで行われたことが話題になった一戦にケリをつけたのは、エリクセンだった。
後半アディショナルタイム7分、エリクセンは芸術的な決勝フリーキックを決めて2-1とインテルを勝ち上がりに導いた。このゲームを最後に、残り数日での移籍は現実味がなくなり、イタリアメディアでも「1ゴールで気が変わった、という選手」とも表現された。
そのエリクセンは、21日のミラン戦ではチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルとのスタメン争いを制することが極めて濃厚になったという。「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙では「(クロアチア代表MF)マルセロ・ブロゾビッチと並び立つことによって、インテルのプレーを制限するためにマークすべき場所は一つでなくなる。より複雑さを増すだろう」と、インテルの攻撃にバリエーションが増えると期待されている。
インテルが首位に立って迎えるダービーは、今季の優勝争いを占う大一番になる。コッパ・イタリアに続き、プレミアリーグ屈指のプレーメーカーと呼ばれた男が復活を決定づける舞台になるのか注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)