ミランの“ハカ”が世界中で笑いものに 英メディアが「社会的な自殺行為」と断罪

地に落ちた名門の姿

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、21日の本拠地カルピ戦でスコアレスドローに終わった。サンシーロで行われた一戦を前に、ミランはフィールドでニュージーランドの伝統舞踊「ハカ」を披露した。だが、かつての名門が繰り広げたパフォーマンスを、イングランドメディアが「社会的な自殺」と断罪して大きな波紋が広がっている。英紙「デイリー・ミラー」は「必見ACミランのセリエAの試合前に行われたハカは、フットボール界で最も恐怖の興行」と特集した。

 2年連続で欧州のカップ戦出場権を失ったかつての強豪はイタリア国外で話題に上らなくなって久しい。そして、今回のとんでもないニュースで名門凋落(ちょうらく)を印象付けてしまった格好だ。

「自分の頭を抱えながら“世界はどうなってしまうのだろうか”と自問自答する瞬間の一つだろう。欧州フットボール界の偉大なクラブの1つ、ACミランは社会的自殺を試み、インターネットは炎上している。何をやっているんだか?」

 記事ではミランのパフォーマンスを自殺行為と、一刀両断した。事件はカルピ戦の試合前に起きた。クリスティアン・ブロッキ新体制となったミランの本拠地初戦で、なぜか試合前のピッチでミランのユニホームを着た男たちが二列に並び、突如、雄たけびをあげながら踊り出した。

 これはニュージーランドでは一般的な民族舞踊「ハカ」。そもそもは マオリ人が戦いの前に舞い、力の誇示と相手への威嚇する儀式だ。同国のラグビー代表チーム「オールブラックス」が試合前に行うことで世界中にも知られている。

 

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