「勝ち点30剥奪」と憤るミラニスタも登場

　英紙「ガーディアン」も「ハカという奇妙なパフォーマンスをしても、ミランはゴールレスドローに終わった」と嘲笑気味にレポート。オーストラリア紙「ハロルド・サン」も「セリエAの試合前にACミランはハカを演じ、歴史的失敗に終わる」と一刀両断されている。米ニューヨークのACミランファンクラブもツイッターで「これで全世界の笑いものとなってしまった。誰が許可したんだ？ コマーシャルよりも試合への準備をしろ」と激怒を表明した。

　ミランは現在セリエAで6位に位置し、来季の欧州カップ戦出場権獲得圏外に位置している。12日にはシニシャ・ミハイロビッチ前監督を解任してクリスティアン・ブロッキ監督を招聘したばかりだった。前監督の下で定位置を確保した本田も、新体制で2試合連続出番なしとなっている。

　カルピ戦で途中交代に憤慨したFWカルロス・バッカが同僚と口論の末に、試合中に帰宅するという規律違反を犯すなど、まさにチームは空中分解寸前の危機に瀕している。監督交代をはじめシステム変更や選手起用、完全に間の悪いハカパフォーマンスに続き、格下相手のドロー劇と転落を続けるミランだが、世界中の笑いものになってしまったようだ。

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 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images