名古屋がFリーグ4連覇を達成! 過去14シーズンで13度目のリーグ優勝に輝く

今シーズンもMVPの大本命、元ブラジル代表FPペピータ【写真:河合拓/Futsal X】
今シーズンもMVPの大本命、元ブラジル代表FPペピータ【写真:河合拓/Futsal X】

圧倒的な強さを示した「絶対王者」、来季も実力を見せつけられるか

 2021年1月に入ってからは、これまでホームアリーナとして使用していた世界最高のフットサル施設であるオーシャンアリーナから撤退。正規コートの40メートル×20メートルの練習場が確保できなくなったが、シーズン途中に日本への帰化を果たしたFPオリベイラ・アルトゥールが、「アリーナが使えなくなったのは、ちょっと寂しい。練習場のサイズは少し違うけれど、よりスピードを求めることができる。小さい頃は30メートル×28メートルくらいのピッチで練習をして、試合もしていたから慣れている」と話すように、発想の転換や強度の高いトレーニングを続けることで、タイトルを守った。

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 これまで14年間で13度のリーグ優勝と、圧倒的な強さを示し、「絶対王者」と呼ばれる名古屋にとって、重要なのは来季だ。来シーズン以降は高齢化しつつある日本人選手たちの世代交代も行うはず。また、オーシャンアリーナを常時使えなくなった影響も、大きくなりそうだ。

 さらにFリーグ・ディビジョン2では、トルエーラ柏がFリーグ初のシーズン全勝という成績を収め、F1・F2入れ替え戦進出を決めた。現在予定されているFリーグ・ディビジョン1の最下位チームとの入れ替え戦を制すことになれば、F1昇格が承認される見込みであり、そうなれば大型補強を行うことは確実。名古屋にとっても、大いに脅威となるライバルが誕生することとなる。

 だが、ネガティブなことだけではないはずだ。優勝争いの激化は、リーグ戦への高い関心を促すことになる。また、オーシャンアリーナ以外で試合を行うことは、過去10回行われたAFCフットサル選手権で4回も優勝したというアジア最強のフットサルクラブを、愛知県内により広く、深く認知してもらえるチャンスにもなる。

Fリーグ誕生から圧倒的な強さを示して日本のフットサル界をけん引してきた名古屋。今季見せたピンチをチャンスに変える力が、来シーズン以降も継続されることが強く期待される。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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