「オシャレすぎ」 ナポリの美しい“疑似カウンター”に反響「その打開はえぐい」
コッパ・イタリア準々決勝で鮮やかに連動、インシーニェのテクニックにも称賛
セリエAの強豪ナポリは現地時間28日、コッパ・イタリア準々決勝でスペツィアと対戦し、4-2で快勝してベスト4に駒を進めた。大会連覇へ前進したなか、この試合のダメ押し点となった4点目のシーンが鮮やかな「疑似カウンター」だったと話題を呼んでいる。
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昨季6度目のコッパ・イタリア優勝を果たしたナポリは、前年王者として今大会に臨み、準々決勝では今季セリエAに初参戦しているスペツィアと激突した。試合は序盤からナポリが主導権を握ると、前半5分、20分、30分とゴールを奪い3-0とリードを広げた。
そして迎えた同40分、チームとして素晴らしい連動を見せる。自陣センターライン付近からビルドアップを開始したナポリは、左サイドから右サイドへと下がりながらつないでいく。そして相手が高い位置からプレッシャーをかけにきたところで、アルバニア代表DFエルセイド・ヒサイがコロンビア代表GKダビド・オスピナにバックパスを送った。
オスピナは下がってきたポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキに縦パスを通すと、ジエリンスキはワンタッチで自陣ペナルティーエリア内に下がったセネガル代表DFカリドゥ・クリバリに落とす。この時、ペナルティーエリア付近には4人の相手選手が圧力をかけに来ていたが、クリバリは冷静にパスコースを探し自陣左サイドのタッチライン際に開いたイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェに浮き球のパスを通した。
インシーニェはこのボールを、巧みな胸トラップで前方のスペースに落として相手マーカーを引きはがすと、一気にカウンターを発動。スピード豊かなドリブルでダイアゴナルに敵陣に侵入すると、最後は対峙した相手のタイミングを外すボールタッチからラストパスを送り、後方から駆け上がったマケドニア代表MFエリフ・エルマスが仕留めた。
複数人が連動した鮮やかな崩しの映像を「DAZN」公式ツイッターが公開すると、ファンからは「擬似カウンターすごい」「ハマってんのにその打開はえぐい」「あのスルーパスオシャレすぎ」「クリバリのフィードうまい」「ラストパス出す前のタッチ好き」「理想的なビルドアップ」などチームとして共有した崩しのイメージや、局面で見せた各選手のテクニックを称える声が寄せられた。
自陣の低い位置でボールをつないで相手を食いつかせ、一気に攻撃へ転じる「疑似カウンター」は、J1リーグの大分トリニータでも見られる戦術。今回ナポリが見せた攻撃も、機能美を感じさせるものだった。