インテルがミラノ・ダービーで逆転勝利! “戦力外MF”の劇的FK弾で伊杯ベスト4進出
ミランが先制も後半に形勢逆転…後半ATにエリクセンが殊勲の決勝FKを沈める
荒れ模様の“ミラノ・ダービー”を制したのはインテルだった。現地時間26日のコッパ・イタリア準々決勝は、リーグ戦で首位のACミランと2位のインテルが対戦。元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの退場や、主審の負傷交代なども起こるなか、インテルが2-1で勝利した。
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今季好調なミラノ勢同士の対決は昨年10月のリーグ第4節以来。その時にはミランが2-1で勝利していたが、この日も前半32分にイブラヒモビッチが反転しながらの右足シュートを決めて先制に成功する。
しかし、前半終了間際にイブラヒモビッチとインテルのベルギー代表FWロメル・ルカクがちょっとした接触から口論に発展したところから不穏な空気が流れ始める。結局、ハーフタイム突入後に両者は一触即発の事態になり、互いにイエローカードを提示された。
そして、ミランの“王”はあっけなくピッチを去る。後半13分、センターサークル付近で前進する相手に遅れて足を出して倒すと、2枚目のイエローカードで退場。そして、同26分にはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの進言と映像確認で与えられたPKをルカクが決めてインテルが追いついた。
試合は混沌とし、同30分前後ではパオロ・ヴァレリ主審が肉離れを訴えて第4審判のダニエレ・キフティ氏と交代する珍事に。そのため、後半アディショナルタイム(AT)の表示は異例の10分間となった。
追加タイム7分が経過したフリーキックのチャンスに、インテルのキッカーは冬の移籍市場での退団が確定的と言われているデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン。後半終了間際から出場していたプレーメーカーは、壁の上を巻いて落としたキックをゴールに沈め、これがインテルの決勝点になった。
イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」では、「ねじれにねじれた信じがたいダービー」として、「最も期待されていない主人公のエリクセンが決着をつけた」と報じた。
インテルは日本代表DF長友佑都が所属した2010-11シーズン以来、このタイトルから遠ざかっている。カオスなダービーを制した勢いで、国内カップ制覇を成し遂げることができるだろうか。