首位バイエルンとの勝ち点差は7にキープ

　ハーフタイムにHSVサポーターの炊いた発煙筒の煙で薄らともやのかかった中で後半がスタートすると、香川が決定的な働きを見せた。後半6分、FWラモスのスルーパスに抜け出した香川をエリア外に飛び出すと、GKアドラーに倒される。主審はこのプレーでGKにレッドカードを提示。ドルトムントは2点のリードに加えて、数的優位という圧倒的なアドバンテージを得た。

　終盤には交代枠を使いきった後、HSVはMFエクダルが負傷し、ベンチに下がった。ピッチ上は11対9となり、ドルトムントに取って一方的な展開となった。同41分には、香川がエリア外から放ったミドルのこぼれ球をFWラモスが押し込み追加点を奪った。香川はドルトムントに数的有利を与え、2ゴールに絡む活躍を見せた。

　試合は3-0で終了。14日のUEFAヨーロッパリーグ準々決勝リバプール戦（3-4）では衝撃的な逆転負けを喫していたドルトムントだったが、うまく気持ちを立て直して公式戦3試合ぶりに勝利を収めた。前日に勝利していた首位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差7を維持。残り4試合での奇跡の逆転に望みをつないだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images