試合後は被災者に向けてエールを送る

　神妙な表情で故郷を襲った地震について語った谷口は、被災者に向けてのエールを以下のように送った。

「やっぱり自分はプロサッカー選手なので、まずはしっかりと準備してサッカーをしていくしかないです。自分の姿を熊本の皆さんに見てもらうことで、少しでも勇気づけられたら、と思っています。ずっと地震が続いて、体力的にも精神的にも本当にきついと思いますけど、頑張ってほしいと心から願っています」

　熊本県人としての誇りを胸に、チームの首位キープに貢献した谷口。24日の次節、勝ち点1差の3位につける浦和レッズとの首位攻防戦でも、ハートを打つプレーを見せてくれるはずだ。

【了】

茂野聡士●文　text by Satoshi Shigeno

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images