青森山田、5発大勝で3大会連続の決勝進出! 安斎が豪快ハット、2年ぶり優勝に王手

快勝で決勝進出を決めた青森山田【写真:Football Zone web 】
快勝で決勝進出を決めた青森山田【写真:Football Zone web 】

ロングスローが再び猛威…矢板中央を5-0撃破、安斎は得点ランキング首位に並ぶ

 第99回全国高校サッカー選手権は9日に埼玉スタジアムで準決勝が行われ、第2試合は前回大会で準優勝の青森山田(青森)が矢板中央(栃木)に5-0と大勝して3大会連続の決勝進出を決めた。

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 2大会ぶり3回目の優勝を目指す青森山田は、前半から一気に攻撃の圧力を強めた。前半16分、MF小原由敬のショートパスを受けたMF安斎颯馬は、ペナルティーエリア内の左サイドから角度が狭いながら思い切り良く左足シュート。強烈なボールが相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれ、1-0と先制に成功した。

 両チームともにロングスローでも相手ゴールに迫る展開で、それを得点につなげたのは青森山田だった。同35分、DF内田陽介のロングスローをニアサイドでDF藤原優大が頭で合わせると、混戦の中をすり抜けたボールはそのままゴールへ。卒業後の浦和レッズ入りが内定しているキャプテンの追加点で、青森山田が2-0とリードを広げて前半を終えた。

 後半に入っても勢いの止まらない青森山田は開始直後の1分、セットプレーのこぼれ球を安斎が右足ボレーでゴールの枠内に抑え込むと、矢板中央の必死なクリアも実らずゴール。さらに青森山田は同5分にも2年生にして1トップを任せられているFW名須川真光が、内田のクロスを頭で合わせて追加点を奪った。

 さらに青森山田は同29分、途中出場のMF藤森颯太の低いクロスを安斎が右足で蹴り込んでハットトリックを達成。2回戦での1得点と合わせて通算4得点とし、すでに敗退している関東第一(東京B)のFW笠井佳祐、帝京大可児(岐阜)のFW大森涼と並んで得点ランキングのトップに並んだ。

 堅守をベースに勝ち上がり、2年連続ベスト4の矢板中央も諦めない姿勢を見せ続けたものの、藤原を中心に堅実なプレーを見せる青森山田からゴールを奪うには至らず。青森山田がこのまま5-0の大勝を収めた。

 これで3大会連続の決勝進出となった青森山田は、2大会ぶり3回目の優勝に向けて11日の決勝で11大会ぶりの優勝を目指す山梨学院(山梨)と埼玉スタジアムで戦う。準決勝と同様、新型コロナウイルスの影響で学校関係者も含め完全な無観客での開催となる決勝だが、それを感じさせない熱戦が繰り広げられるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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