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迷走する監督人事で暗黒時代のミラン 黄金期を知る三代目は光明になれるか
祖父、父ともミランのレジェンド
ACミランが12日、シニシャ・ミハイロビッチ監督の電撃解任と、ミランの下部組織で指揮を執っていたクリスティアン・ブロッキ氏の後任監督就任を正式発表した。2009年の名将カルロ・アンチェロッティ元監督退任から早くも6人目の新政権となる暗黒時代のミランに一筋の光明が差している。英地元紙「サン」が報じている。
ミランのバンディエラ(旗頭)と呼ばれた元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏の長男、クリスティアン・マルディーニがミランの下部組織U-19チームのノバーラ戦でゲームキャプテンを務めたことが明らかになった。7-4という試合で左サイドバックで先発出場を果たした。
世界最高の左サイドバックと呼ばれたパオロ氏はミラン一筋でセリエA優勝7回、欧州チャンピオンズリーグ優勝5回という黄金期の主役の一人だった。4月3日に84歳でこの世を去った父親のチェーザレ・マルディーニ氏もまたミランのレジェンドで現役時代はDFで欧州チャンピオンズカップ(CLの前身)を制覇。監督としてもミランを率いた経験を持つ父子鷹だった。
赤字100億円を見込んでいるミランは今季6位で、3年連続となる欧州カップ戦出場権を逃す可能性が浮上している。監督人事におけるシルビオ・ベルルスコーニ会長の迷走で完全な暗黒期を迎えたが、偉大なミランを知る三代目マルディーニの台頭は闇を照らす光となっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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