34歳ノイアーが「ブンデス最強GK」であり続ける理由 守護神に求められる“メンタリティー”とは?

ドイツ代表とバイエルンで長年活躍をし続けているGKマヌエル・ノイアー【写真:Getty Images】
ドイツ代表とバイエルンで長年活躍をし続けているGKマヌエル・ノイアー【写真:Getty Images】

シュツットガルト下部組織で指導、日本人GKコーチ松岡裕三郎氏が語る優秀なGKの条件

 ドイツといえば世界有数の「GK大国」として知られ、これまでに数多くのワールドクラスの選手を輩出してきた。ドイツ国内リーグのブンデスリーガでも、多くの優れたGKがプレーしている。

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 今回は日本代表MF遠藤航が所属するシュツットガルトのU-14、15チームでGKコーチを務める松岡裕三郎さんに、現在のブンデスリーガで最も優れたGKを選んでもらい、その理由について解説してもらった。

 松岡さんが選出したのは、先日発表された「ザ・ベスト FIFAフットボール・アウォーズ2020」で年間最優秀GKに選ばれたバイエルン・ミュンヘンの絶対的守護神だった。

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――今回はドイツで長年GKの指導をしている松岡さんに、ブンデスリーガの現役最高のGKを選んでいただきたいと思っています。

「これはベタですけどマヌエル・ノイアーですね。一時期は怪我の影響で『もうノイアーは終わったんじゃないか?』『今は(マルク=アンドレ・)テア・シュテーゲン(バルセロナ)がナンバーワンじゃないか』なんて声もあったんですが、昨年の活躍を見ているとノイアーが復活してきたように感じています。

 彼は(2019-20シーズンの)UEFAチャンピオンズリーグ優勝に大きく貢献しましたし、ブンデスリーガでも圧倒的な存在感を示し続けています。大事な試合で結果を出し、クラブからも絶大な信頼を得ている。総合的に見て、GKとしてはノイアーがずば抜けているかなと思っています」

――特にノイアーの“ここが凄い”と感じるのはどういった部分ですか?

「GKの技術と戦術に優れているのはもちろんですが、特にGKとしてのメンタリティーですね。彼にはオーラがある。ゴールディフェンスの場面でボールに対して素早いダイビングを行う力強さやアスレチック能力、1対1のところでも躊躇のない判断力もずば抜けていると思います」

――34歳(1986年3月27日生まれ)になりましたが、衰えを感じさせないプレーを続けていますね。

「彼を見ていると、年齢からくる肉体的な衰えはまだないのかなと感じますね。同じドイツ代表として活躍しているテア・シュテーゲンも素晴らしいGKですが、アスレチック能力に関してはノイアーのほうが優れていると感じます」

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