本田所属ミランがミハイロビッチ監督解任を正式発表 今季終了まで4人に給与支払いの異常事態

後任は下部組織からブロッキ氏が昇格

 ACミランが12日、シニシャ・ミハイロビッチ監督の電撃解任と、ミランの下部組織で指揮を執っていたクリスティアン・ブロッキ氏の後任監督就任を正式発表した。

 就任1年目のミハイロビッチ監督は今季2年契約を結んだばかり。今季チームをイタリア杯決勝進出に導いたが、リーグ戦では故障者の影響などで13勝10分9敗で勝ち点49の6位という成績になっていた。5位フィオレンティーナとの勝ち点差は7で、7位サッスオーロとの勝ち点差は1と猛追されている。

 “鬼軍曹”と呼ばれる厳しい態度で選手をしごき、16歳の時点で守護神ジャンルイジ・ドンナルンマをデビューさせる(現17歳)など、若手育成にも手腕を発揮していたミハイロビッチ監督は本田ら選手から続投に全面的な支持を受けていた。

 40歳のブロッキ氏はミランの下部組織出身で、2013年にラツィオで現役を引退したばかり。トップチームでの指導経験はなく、12日にミラネッロ(ミランの練習場)で行われる練習からトップチームの指導を初めて行う。

 本田は2014年1月のミラン加入後、マッシミリアーノ・アッレグリ氏、クラレンス・セードルフ氏、フィリッポ・インザーギ氏、そしてミハイロビッチ監督に続き、約2年3ヵ月の間で早くも5人目の指揮官を迎えることになる。今季単年赤字100億円が見込まれている負債超過のミランは今季セードルフ、インザーギ、ミハイロビッチ元監督に加え、新たにブロッキ新監督の年俸も同時に支払う羽目となった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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