青森山田攻略のヒント? 3得点生んだロングスロー戦略の解説「ターゲットになるのは…」

得点の起点となったロングスローをする青森山田DF内田陽介【写真:Football ZONE web】
得点の起点となったロングスローをする青森山田DF内田陽介【写真:Football ZONE web】

帝京大可児に逆転勝利し準々決勝に進出、DF内田のロングスローから3得点を奪取

 第99回全国高校サッカー選手権は3日、駒沢陸上競技場で帝京大可児(岐阜)対青森山田(青森)の3回戦を行い、青森山田が4-2で逆転勝利を収めた。序盤に先制点を与える苦しい展開となったなか、チームの救世主となったのは計3得点を生み出したDF内田陽介(3年生)のロングスローだった。

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 2016年、18年度に優勝、昨年度に準優勝の成績を残している青森山田は、今年度もJ1浦和レッズに内定している主将DF藤原優大や2年生ながら背番号「10」を背負うエースMF松木玖生を中心に優勝候補の筆頭として選手権に臨んでいる。2回戦では広島皆実戦を2-0で下し、手堅いスタートを切っていた。

 しかし、帝京大可児戦では思わぬ出だしを強いられる。前半7分、前がかりになった裏を突かれて帝京大可児にショートカウンターを食らい、右サイドに抜け出した相手MF三品直哉に自慢の堅守を打ち破られた。追う立場となった青森山田だが、右サイドバック(SB)を務める内田の“肩”が救世主の役割を買って出た。

 前半13分、ゴール前に放り込んだ内田のロングスローに対し、ニアサイドに走り込んだ藤原がバックヘッドで流し込んで同点とすると、同39分には再び内田のロングスローから松木がこぼれ球を押し込んで逆転弾を決めた。さらに後半20分、またしても内田のロングスローからDF秋元琉星がネットを揺らし、リードを広げた。

 帝京大可児な積極的な攻め込みに苦戦したなか、内田がスコアに直結する活躍を披露。試合後、青森山田の武器でもあるロングスローについて尋ねられた際、内田は「ターゲットになるのは、ポールと(藤原)優大。そこに合わせられるようなボールを投げることを意識している」と、ロングスロー戦略の“ヒント”を明かした。

 ロングスローを習得したきっかけについては「始めたのは中学から。普通のスローインでも結構飛ばせて、中学の時の監督から『投げてみろ』と言われた。青森山田の試合を見てから、というわけではなかった」と振り返りつつ、この1年間での成長については「飛距離は変わっていないけれどもボールの質、スピードが変わってきた」と答えた。

 県予選では対戦相手を圧倒して本大会出場を勝ち取った青森山田だが、選手権では勝ち上がるにつれて拮抗した展開を余儀なくされることが予想される。そのなかで、精度を高めた内田のロングスローは状況を打開する鍵となるのは間違いない。逆に言うと、対戦相手が青森山田を攻略するうえで、内田のロングスロー対策は不可避だと言えそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)

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