久保建英らを鍛えた“木場流”トレーニング導入 関東一、選手権へ自信「足が止まるのは相手が先」

関東一高を率いる小野貴裕監督。木場氏招聘の効果に手応えを掴んでいる【写真:Football ZONE web】
関東一高を率いる小野貴裕監督。木場氏招聘の効果に手応えを掴んでいる【写真:Football ZONE web】

コロナ禍でフィジカル強化に成功 試合で「足が止まるのは相手が先」

 木場氏の運営する江東区の「COREトレSTUDIO」では、スペインに出発前の久保や中井らトップアスリートも実際に指導を受け、レベルアップに励んできた。日本屈指の実力者たちが育成年代で行ってきた同じメニューに、関東一高の選手たちも今年取り組んだという。

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「とにかく怪我をしないがテーマです。部員たちとピピは同世代です。ピピは毎朝、自分の渡したトレーニングメニューに取り組んで、今の場所に辿り着きました。選手たちには、建英やピピはこれぐらいのメニューはこなせたぞ、と声をかけて刺激を入れています。彼らと同じトレーニングがこなせるなら、それは選手たちにとって、絶大な自信になったはずです」と木場氏は語った。

 新型コロナウイルス感染拡大の状況で、体幹トレーニングに励み、個々のレベルアップに成功したという関東一高。困難な状況でもフィジカル面を充実させたことで、チームにとって大きな武器になっているという。

「フィジカルコンディションは(地区予選で)抜群でした。(準決勝の)國學院久我山戦では0-2とリードされていましたが、そこから4ゴール入れて逆転です。うちの選手にアドバンテージがありましたね。競る展開だったらいける。足が止まるのは相手が先という感覚があります」と小野監督は胸を張った。

 3度目となる選手権の舞台だが、目標は日本の頂点だ。「あくまで1試合1試合をしっかりと戦う。けれども、選手権に出る以上、上を目指さないといけない。これまで戦って、勝ってきた相手にも失礼になる。全国に出る以上、優勝を目指すと言わないといけない。上を目指そうと、子供たちにも言葉で伝えるようにしています」と小野監督は語る。

 初戦の相手は部員の飲酒問題で揺れる山辺。ストイックな久保流を貫く“関一”は、初戦勝利に全力を尽くすつもりだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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