イングランド最強の”重戦車”が復活の3発! 必殺の闘魂ヘッドも炸裂「この頭でEUROへ」

アーセナル戦でキャロルが10分間でハットトリックを達成

 ウェストハムのFWアンディー・キャロルが、9日に行われたプレミアリーグ第33節アーセナル戦でのハットトリックで、イングランド代表招集に猛烈なアピールを示した。

 3-3の壮絶な打ち合いとなったこの一戦で、主役を演じたのは191センチのストライカーだった。0-2のビハインドで迎えた前半44分、左サイドからのアーリークロスをファーから飛び込んだキャロルが強烈なヘディングシュートをゴール右に突き刺し1点を返す。さらに前半アディショナルタイム、右サイドからのクロスを胸でトラップし右足でシュート。これは相手DFに阻まれるも、そのこぼれ球を左足のジャンピングボレーで豪快に合わせ、スコアをタイに戻した。

 後半に入ってもキャロルの勢いは止まらない。開始早々の7分、右サイドからのクロスをファーで待ち構えると、打点の高いヘディングで確実に合わせ勝ち越しゴール。アディショナルタイム含め10分間でハットトリックを達成する、殊勲の活躍を披露した。試合後、キャロルは今夏にフランスで開催されるEUROに向け、イングランド代表への復帰に意欲を示している。

「(EUROへの招集について)否定はできないね。僕は、この頭で返り咲くことを目指し続けなければならないし、そのためには毎試合出場して結果を出さなければならない」

 ニューカッスル時代に頭角を現したキャロルは、2011年に強豪リバプールに加入。しかし、本来の実力を発揮できず、わずか1年半でウェストハムへと移籍した。今季は度重なる負傷離脱により、序盤戦は思うようにプレーできずにいたが、第31節のチェルシー戦でも貴重なゴールを決めている。不振の時期を乗り越え、今まさに完全復活の予感漂うキャロルが、持ち前のヘディングを武器に”スリー・ライオンズ”へのサプライズ復帰を引き寄せようとしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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