FIFA新会長に浮上したUEFA事務局長時代の贈収賄疑惑 警察当局がスイス本部を家宅捜索

CL放映権を巡る疑惑に捜査のメス

 ワールドカップ招致などをめぐる度重なる贈収賄問題で失墜したFIFAの浄化と再建役として期待されたジャンニ・インファンティノ新会長だが、UEFA事務局長時代の贈収賄疑惑が浮上。スイスのUEFA本部に警察当局が家宅捜索を行ったことが明らかになった。英国営放送「BBC」が報じている。

 パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から1100万件もの機密の金融取引文書が流出した、いわゆる「パナマ文書問題」で、UEFA高官時代のインファンティノ氏は贈収賄罪で米連邦捜査局FBIから告発されている2人のビジネスマンと、違法取引を行ったことが明らかになった。

 2006年にジキニス兄弟はUEFAチャンピオンズリーグのテレビ放映権を買収。その直後に約3倍の価格で売却していたことが判明した。そして、この取引で契約を結んだのがインファンティノ氏だったことが流出文書で明らかになった。

 FIFAトップのUEFA時代の贈収賄疑惑が浮上したことで、スイス警察当局がUEFA本部に捜査の手を伸ばした。UEFAは警察の捜査協力を行っているとの声明を発表する一方、インファンティノ氏は疑惑を否定している。

 

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