C大阪キム・ジンヒョン、クラブ一筋12年の背景 成長への原点となった名将クルピの教え

セレッソ大阪で12シーズン目を迎えたGKキム・ジンヒョン【写真:佐藤彰洋】
セレッソ大阪で12シーズン目を迎えたGKキム・ジンヒョン【写真:佐藤彰洋】

11月の「J1月間ベストセーブ」に選ばれたビッグセーブシーンを自己分析

 元日本代表GK楢﨑正剛氏が選出する11月の「J1月間ベストセーブ」に、セレッソ大阪GKキム・ジンヒョンのビッグセーブが選ばれた。第29節大分トリニータ戦(1-0)で見せた好守の裏にはどんな判断があったのか。今季でクラブ一筋12シーズン目を迎えた韓国人守護神に“舞台裏”を訊いた。

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 かつて名古屋グランパスなどで活躍した元日本代表GK楢﨑正剛氏がセレクターとなり、J1リーグのベストセーブシーンを選出する「月間ベストセーブ」。11月の同賞には、キム・ジンヒョンのビッグセーブが選ばれた。キム・ジンヒョンは第29節大分戦の後半31分、自陣左サイドから送られたクロスに大分FW髙澤優也が頭で合わせたシュートを間一髪でセーブ。至近距離から打たれたヘディングシュートに対し鋭く反応し、ゴールライン手前でボールを右手1本で掻き出した。

 瞬発的な判断とリアクションが求められたこのシーン。キム・ジンヒョンは「(シュートが)ヘディングだったので、予測できないしボールに反応することしかないので、今までの経験があって、勝手に反応しちゃったんじゃないかな」と、笑顔で振り返る。シュートはゴールライン手前でワンバウンド。ピッチの状況やボールの回転、速さによっては不規則にバウンドする。シュートを防ぐのは至難の業だ。それでも、特別な難しさは感じなかったという。

「練習と同じような感覚でプレーできました。セレッソにはヘディングが上手い選手が揃っていて、このようなシーンに対応していたり、GKコーチとの練習でも取り入れていたりするので、試合でもあのようなプレーが出たんじゃないかなと思います」

 C大阪で12年目。Jリーグで豊富な経験を誇る33歳の守護神も、以前はパフォーマンスに波があった。若手の頃はがむしゃらに練習をこなし、試合の2日前でも筋力トレーニングに励んだ。ただある時、体に負荷をかけた練習方法に対してふと思った。

「意味のないことをやっているんじゃないか」

 30代を越えてからは、トレーニング方法を刷新。「以前なら筋トレすることが大事だと、勝手に思っていたんです。ただ、体の回復具合は20代とは違うし、試合に影響される。今は練習後の筋トレを減らして、なるべくGKとしての動きで使える範囲の筋トレにとどめてフィジカルコーチと一緒に相談しながらやっています」とキム・ジンヒョン。その甲斐あって、ここ2年のパフォーマンスに充実感を覚えつつある。

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