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激怒のミラン会長がミハイロビッチに最後通告 ユベントス戦に敗れれば解任か
アタランタに敗れ怒り心頭のベルルスコーニ会長が、王者相手に勝利を厳命
現場介入をライフワークとするACミランの名物会長が、”鬼軍曹”に最後通告を与えたという。日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が、シニシャ・ミハイロビッチ監督に対してユベントス戦の勝利を厳命しているとイタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。
すでに、ミランは前節アタランタ戦での敗戦を受けて短期キャンプに突入している。イタリアでは恒例の強権発動だが、その裏には監督人事をめぐった修羅場が存在するとレポートされた。9日に本拠地サン・シーロに王者ユベントスを迎える一戦で敗れるようなことがあれば、シーズン終了を待たずしてミハイロビッチ監督がチームを去ることになるという。
会長はすでに後任としてミランの下部組織を指導している元プレーヤーのクリスティアン・ブロッキ氏を新監督に指名していると報じている。文字通りに激怒している会長はすぐにでも監督を交代させたい意向だが、強化責任者であるアドリアーノ・ガリアーニCEOによる必死の説得で思いとどまっている状態が続いているという。しかし、前節アタランタ戦の敗北で、会長の怒りのマグマはガリアーニCEOの堤防を決壊させる寸前のようだ。
アタランタ戦を負傷により欠場した本田について、すでにアタランタ戦後のミハイロビッチ監督が土曜日のユベントス戦で復帰させることを明言している。レギュラーポジションを確保している本田にとって、信頼を受けている指揮官の進退問題は来季以降の契約延長問題を含めて、他人事ではなくなる可能性もある。王者を相手に、ミランの背番号10は窮地の指揮官に勝利をプレゼントすることができるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images