リバプール英雄MF、16年前の“伝説ミドル”に再脚光 「美しすぎる」「唯一無二」とファン称賛
04-05シーズンのCLグループステージ最終節でジェラードが決めた一撃を回顧
プレミアリーグの名門リバプールは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で過去6回の優勝経験を誇る。特に2004-05シーズンは決勝で3点差を跳ね返しての優勝ということもあって今も語り継がれているが、当時のグループステージでクラブレジェンドの元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードが見せた伝説的なミドルシュートを、リバプール公式SNSが回顧。ファンから反響を集めている。
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04-05シーズンの決勝では、最盛期のACミランに3点を先行されながら、わずか6分間で同点に追いついてPK戦の末に栄冠を手にしたリバプール。“イスタンブールの奇跡”とも呼ばれ、歴史に残る逆転劇となった。ただ、このシーズンのリバプールはグループステージから苦戦を強いられていた。
モナコ、デポルティボ、オリンピアコスと同居したグループAで、5試合を終えた段階でリバプールは2勝1分2敗の勝ち点7。グループ最終節で勝たなければ敗退という状態でオリンピアコスとのホームゲームを迎えた。
しかし、先制したのはオリンピアコス。前半27分に元ブラジル代表FWリバウドの直接FKがネットを揺らした。最低でも2点が必要になったリバプールは後半2分、元フランス代表FWフロラン・シナマ=ポンゴルが同点弾を決めるも、その後はなかなか勝ち越せない時間帯が続く。
そんな状況を打ち破ったのは、後半35分のFWニール・メラーのゴールだった。これによってグループステージ突破を視界に捉えると、同41分にジェラードが魅せる。左サイドからのクロスをメラーが頭で落とすと、後方から走り込んだジェラードが右足を一閃。低弾道の強烈なミドルシュートがゴールネットに突き刺さり、勝利と決勝トーナメント進出を決定付ける3点目が本拠地アンフィールドを揺らした。
このゴールからちょうど16年が経過したタイミングで、リバプール公式インスタグラムは動画を公開。コメント欄では「なんてシュートだ」「伝説的」「美しすぎる」「素晴らしい記憶」「最もジェラードらしいゴール」「唯一無二」と多くの称賛が寄せられていた。
このゴールで勢いづいたリバプールはその後、決勝トーナメントでレバークーゼン、ユベントス、チェルシーを破って決勝に進出。最後はミランとの死闘を制して欧州王者に輝いた。どうしても決勝の“奇跡”がフォーカスされることが多いものの、もう一つのハイライトと言うべきジェラードの弾丸ミドルも、長く語り継がれていくことになるだろう。