「本物に襲われたように…」 ムヒタリアンを急襲した“モハメド・アリ級パンチ”に英騒然
ローマはヤング・ボーイズに3-1で勝利も… MFアリ・カマラの蛮行で両チーム入り乱れる揉み合いに
ASローマは現地時間3日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第5節でヤング・ボーイズ(スイス)と対戦し、3-1で勝利を収めた。残り1試合を残して首位突破を確定させたが、試合中にアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンが相手DFモハメド・アリ・カマラからお見舞いされた“モハメド・アリ級パンチ”に英メディアが注目している。
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前節消化時点で決勝トーナメント進出を決めていたローマだが、前半34分に先制点を与えてしまう。しかし、同44分にFWボルハ・マジョラルが同点弾を奪うと、後半14分にDFリッカルド・カラフィオーリが逆転弾を記録。同36分にFWエディン・ジェコが追加点を決めてリードを拡げた。
しかし、その直後に事件は起きた。左サイドのタッチライン際で途中出場のムヒタリアンがボールをキープするアリ・カマラに激しいチャージで追走する。手や体で厳しく押されたのに苛立ったのか、いきなりアリ・カマラがムヒタリアンの首元を目掛けて殴り付けてしまう。ムヒタリアンは転倒し、ローマの選手はアリ・カマラに詰め寄り、両チーム入り乱れる揉み合いとなった。最終的にはアリ・カマラにはレッドカードが提示され、一発退場となっている。
アリ・カマラの蛮行を受け、英メディア「スポーツ・バイブル」も「アリ・カマラがムヒタリアンにパンチをお見舞い」と大々的に取り上げ、「ムヒタリアンは本物のモハメド・アリに襲われたように倒れ、審判には選択肢が1つしかなかった。10カウント…ではなく、レッドカードだ」と、伝説のプロボクサーであるモハメド・アリを彷彿とさせる強烈なパンチであったと説明した。
記事では、「この23歳のギニア代表は、名前の一部が同じであるヘビー級ボクサーの代名詞でもある振る舞いを見せ、倒れたムヒタリアンを上から眺めていた。それは、ムヒタリアンが立ち上がって15ラウンドを戦い抜くことを望んでいるようだった」と、“アリ”という名前を持つ者同士のシンパシーが感じ取れたと主張していた。ただし、サッカーにおいてはご法度の蛮行で、アリ・カマラの出場停止処分は免れないだろう。