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【加藤未央のダノンネーションズカップ取材記~2日目】激闘を制して誕生した”小さな”王者たち
応援席からピッチへ、2年越しの想い
大会2日目になると、子どもたちも慣れた様子で会場内を行き来している様子だ。青空に照らされた芝が、光りを綺麗に反射して少し眩しい。試合が近づくにつれて運営本部が慌ただしくなってくる。私もスタッフジャンパーに着替え、ペンとノートを持ってコートへと走る。
取材も2年目になると、昨年から引き継ぐ光景を見ることもある。
浦和レッドダイヤモンズジュニアの子どもたちもまた、そうだった。昨年、浦和の子どもたちが試合をしている横から大きな声で声援を送り続けていたのは、同じ浦和のユニホームを着た子どもたちだった。ゴール裏のスタンドがトップチームのホームである埼玉スタジアムのように思えたことは、今でも鮮明に覚えている。学年が下だということも手伝って、試合に出られない思いを応援する力に変えて大会に参加していた彼らは、今年ピッチに立てているのだろうか。
浦和の試合が始まると、昨年と同様に応援歌が聴こえてきた。ピッチを見ると、昨年はスタンドから見ていた子どもたちがいるではないか。「やったじゃん!」と私まで嬉しくなり、胸が熱くなる。きっとその思いは今年もスタンドから声援を送る後輩へと受け継がれていくのだろう。
「行こうぜララララ浦和レッズ!」
今年もピッチに、幼くも力強い声援が響き渡っている。