「1本決めるか決めないか」 “トップ下”鎌田、好機演出も…強豪との“決定力の差”を指摘
前半はリズム良く攻撃も、後半に「運動量とプレスの強度が落ちた」
森保一監督率いる日本代表は現地時間17日、2020年最後の国際親善試合となるメキシコ戦に0-2で敗れた。この日、トップ下でスタメン出場したMF鎌田大地(フランクフルト)は前半にチャンスを創出するなど存在感を見せたものの、得点に絡めなかったことを悔やんだ。
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これまで森保ジャパンのトップ下一番手だったMF南野拓実(リバプール)に代わり、スタメン出場した鎌田。そのプレービジョンとテクニックは確かに光った。前半10分には原口元気(ハノーファー)との連係からペナルティーエリア左を突破。ラストパスをFW鈴木武蔵(ベールスホット)が合わせきれなかったものの、その後も的確なパスで日本の攻撃を促進した。
「チームとして前半にやるべきことをしっかりできて内容も良かった。後半の立ち上がりも悪くなかったけどワンチャンスを決められて相手にも余裕ができた。自分たちも運動量とプレスの強度が落ちたと思う」
鎌田はこのようにフラッシュインタビューで振り返った。後半に入ってからエンジンがかかりきらなかった日本に対して、メキシコはトップギアに入り、FWラウール・ヒメネス(ウォルバーハンプトン)とFWイルビング・ロサーノ(ナポリ)がきっちりとチャンスを逃さずに2得点を奪った。まさにワールドカップ決勝トーナメント常連のしたたかさを見せつけられる格好となった。
「(日本が)上のチームと違うのは、チャンスを作るのは同じくらいだけど1本決めるか決めないかだと思う。まずはチームとして守備を大事にしているなかで、そこに関しては意識しながらできたけど、自分のところでもう一つ収められたと思う。できれば自分もシュートチャンスに絡むところを作っていければ良かった」
鎌田は自身の課題とともに、このようにも話している。差を突き付けられた一戦になったとはいえ、コロナ禍での経験は確実に糧となる。フランクフルトの地で、鎌田はさらなるチャンスメーカーとして成長を果たせるだろうか。