躍進レスターの”二匹目のドジョウ”を狙う? 退任決定のマンC指揮官がプレミアで職探しか
ペジェグリーニ監督がイングランドのクラブの資金力に言及
今季限りでのマンチェスター・シティ退任が決定しているマヌエル・ペジェグリーニ監督が、来季以降もイングランドのクラブで指揮を執る可能性を示唆した。英紙「テレグラフ」が報じている。
2013-14シーズンにシティの指揮官に就任したペジェグリーニ監督は、1年目でリーグ制覇、キャピタル・ワン杯の二冠を達成。3年目となった今季は、クラブが2月1日にジョゼップ・グアルディオラ氏(現バイエルン・ミュンヘン監督)の来季招聘を発表して以降、右肩下がりにチーム成績が下降。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではクラブ史上初のベスト8進出を果たしたものの、リーグ戦では4位に転落し、5位ウェストハムに勝ち点1差に迫られる危機に瀕している。
プレミアで指揮を執ってから多くの功績を残してきたペジェグリーニ監督は、シティ退任後もイングランドに残る可能性を示唆した。
「(新天地は)監督のメンタリティー次第だ。私はかつてレアル・マドリードを退任した時、新しいクラブにマラガを選んだ。多くの選択肢があった中でマラガを選んだのは、クラブのプロジェクトに興味があったからだ。
そして、ここイングランドにも興味深いことが数多くある。なぜなら、全チームにプロジェクトを全うするだけの資金があるからだ。多くの指揮官がプレミア参戦に関心を示す理由はそこにある。特に、今季は奇妙なシーズンだ。だが、今後もこのような現象が多く起きると確信している。昨季の今頃は、レスターは降格争いを強いられていたわけだしね」
プレミアリーグの放映権料が高騰したことで、各クラブの収入も増幅。中堅クラブや下位クラブでも、各国代表クラスの良質な選手を獲得できる資金力を備えている。サンティ・カソルラ(現アーセナル)を獲得するなど大型補強を敢行したマラガを、11-12シーズンにリーグ4位に導き、クラブ史上初のCL出場権を手に入れたペジェグリーニ監督だけに、来季以降のプレミアリーグで、現在首位を快走し奇跡の優勝に向かって前進するレスターの再現を狙っているのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images