”伝説”への階段をまた一歩上ったヴァーディ 芸術的な英代表初ゴールは31年ぶりの快挙

バックヒールで名手ノイアーを攻略 レスター選手としてリネカー氏以来の代表得点

 レスターのイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディが、クラブと代表での偉大な先輩にあたる元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏以来の快挙を達成した。

 ヴァーディは26日に行われたドイツとの親善試合に後半26分から途中出場。すると同30分、ドリブルで右サイドをオーバーラップしたDFナサニエル・クライン(リバプール)のクロスに対してニアサイドに猛然と走り込むと、右足のバックヒールで完璧に合わせた。名手GKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)の牙城を破る芸術的な一撃で、代表初ゴールを記録した。

 クラブ公式サイトによると、レスターの選手としてイングランド代表で得点を決めたのは1985年のリネカー氏以来、実に31年ぶりのことだった。

 イングランドは2点を先行されたものの、FWハリー・ケイン、DFエリック・ダイアー(トットナム)、ヴァーディが得点を奪い、世界王者ドイツを逆転で下している。プレミアリーグで首位のレスターと、2位トットナムの中心選手が得点を挙げるなど、今季の勢いをそのまま持ち込んだような結果となった。

 所属クラブでは日本代表FW岡崎慎司と2トップを組み、ここまで19得点で首位を走る“フォクシーズ(レスターの愛称)”を支えている。リーグ戦11戦連続ゴールというプレミア新記録も打ち立てた28歳の俊足ストライカーは、代表の舞台でもまばゆい輝きを放っている。6月の欧州選手権での活躍に、その期待は高まるばかりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング