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ミランが中国国営企業に380億円で身売り!? 本田の来季去就にも影響か
多額の債務に苦しむ名門 伊紙がチャイナマネーによる売却の可能性を報じる
資金難に苦しむACミランが、今季終了後に中国国営企業に身売りする可能性が急浮上している。地元紙「ラ・レプブリカ」が報じている。
ミランは債務超過に苦しんでいる。今季開幕前にタイ人富豪ビー・テチャウボン氏に、ミランの親会社であるフィニンベスト社の株式48%を4億8000万ユーロ(約600億円)で売却することで合意に至ったが、中国市場の株取引で大損害を出したとされるタイ人サイドが、正式契約を6度もドタキャンしている。タイマネーを当て込んで今季開幕前に100億円以上の補強に打って出たミランの、今季の単年度の赤字額は実に111億円。負債は増える一方となっている。
そんななか、ミランは中国政府国営の複合企業から、親会社の株式の50%を3億ユーロ(約380億円)で売却する交渉が進められており、すでに交渉は6月の締結に向けて最終段階に突入しているという。
タイマネーの約4割ダウンのオファーと、欧州市場で選手の”爆買い”を続けるチャイナマネーから完全に足元を見られた格好のミラン。親会社は資金難脱出に前向きな姿勢を示しているが、名物オーナーのシルビオ・ベルルスコーニ会長はこれに難色を示しているという。名門の支配権を失うだけでなく、中国国営企業は経営会議への参加や取締役の選出権も要求していると、レポートされている。
フィニンベスト社はこの報道を否定する声明を発表しているが、クラブの台所事情が火の車であることは明白。現チームでは高給のカテゴリーに入る日本代表FW本田圭佑の来季去就にも、影響を与えかねない事態となっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images