久保建英と“ライバルMF”、右サイドの競争激化 現地記者を直撃「タケにとって問題は…」

スペインラジオ局「オンダ・セロ」のビクトル・フランク記者【写真:本人提供】
スペインラジオ局「オンダ・セロ」のビクトル・フランク記者【写真:本人提供】

チュクウェゼに対するクラブ側の思惑を指摘 「将来的に大きな利益をもたらすと…」

 バルセロナ戦でカンプ・ノウのピッチに投入された久保は、4-1-4-1の右サイドハーフを務めた。チュクウェゼが任されていたポジションをそのまま引き継いだのだ。

 そして相手ディフェンスの背後、もしくはライン間でパスを引き出し、少なくとも3度の決定機をつくった。開幕前には久保のポジションは4-4-2の中盤左サイド、もしくはトップ下と予想された。しかし3節を終えて、久保が最も輝けるポジションは右サイドだと現地メディアは認識しつつある。フランク記者もこう話す。

「現在タケが居心地良く、最も危険な場面をつくっているのが、右サイドハーフのポジションです。右からプレーをスタートさせて、中に入って攻撃に絡んでいく。チュクウェゼと同じです。クラブはチュクウェゼの可能性をとても信頼しています。若く(21歳)、将来的に移籍金でクラブに大きな利益をもたらすと期待されているからです。実際、プレミアリーグのいくつかは、彼を欲しがっています。

 それがタケにとって少し問題になっていると思います。同じポジションの序列の前にいる選手が、クラブが所有し、かつ大きな期待をされている選手だからです。タケはビジャレアルに期限付き移籍でやって来ている。最終的に来夏に去っていく可能性があります。とはいえ、チュクウェゼのパフォーマンスがバルセロナ戦のように低く、タケが今のプレーを続けていれば、スタメンでプレーすることになるでしょう」 

 ビジャレアルは、久保が昨シーズン在籍したマジョルカとは違う。メンバーの大半が代表選手だ。チームとともに2部から這い上がってきた選手が主体ではない。エリートに囲まれている。ポジションを争うライバルはナイジェリア代表で、欧州中から触手が伸びるアタッカーだ。前線では今日においてナンバーワンのスペイン人ストライカーが躍動し、中盤ではバレンシアという強豪で長年主軸を務め、チームをコントロールしていたゲームメーカーがいる。

 強豪国の代表選手が名を連ねる。ポジション争いは熾烈だ。昨シーズンの比ではない。久保は今、少ない出場時間を活かし、スタメン出場に向けてアピールしている。現地記者が証言するように、その足取りは確かだ。
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(座間健司 / Kenji Zama)



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