「質の高い選手は大歓迎」 ユーベ初陣勝利のピルロ監督、采配に垣間見えた“オリジナリティー”

「監督をコピー&ペーストするようなことはしたくない」

 ピッチ上の監督と称されるようなプレーを現役時代に見せてきたピルロ監督だが、その裏側には当時の監督たちと積極的なコミュニケーションを図ってきたことがあると話す。チームで大きな存在感を放つポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとの関係も、現時点では良好なものであることが伺われる。そのうえで、自由な発想をプレーの中で示してきた選手ならではの、チーム作りへのアイデアも話した。

「私のアイデアを表現するには時間も必要だろうけれど、監督をコピー&ペーストするようなことはしたくない。多くの時間はないし、なかった。ただ、ノバーラとの親善試合と今日で何かを見せることはできただろう。ピッチ上で正しいバランスを見つけなければいけないが、質の高い選手はいつでも大歓迎だ。タレント性のある選手たちを、最も多くピッチ上に立たせるための解決策を探していくだろう」

 移籍市場でターゲットにしているセンターフォワードの獲得は決まっておらず、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラやオランダ代表DFマタイス・デ・リフトも開幕戦には間に合っていない。しかし、すでに3バックと4バックを状況次第で可変するチーム戦術を示したピルロ監督は、ユベントスを創造性のあるチームに変革していきそうな気配を見せている。

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