女王ベレーザの新エースへ 小林里歌子、目覚めた”主力選手の自覚”と仕掛けの意識

東京ヴェルディベレーザFW小林里歌子【写真:©TOKYO VERDY】
東京ヴェルディベレーザFW小林里歌子【写真:©TOKYO VERDY】

公式戦復帰から3年目、第4節から4戦連続ゴールを挙げるなどチーム得点王として奮闘

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部の日テレ・東京ヴェルディベレーザは2020-21シーズン、前人未到の6連覇に挑んでいる。過去4年連続得点王のFW田中美南がINAC神戸レオネッサに移籍したなか、新エースとして充実のプレーを見せるのが5年目を迎えたFW小林里歌子だ。

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 常盤木学園高出身の小林は、2015年秋の国体で前十字靱帯を断裂。ベレーザに加入した2016年は大半をリハビリに費やし、以降も右膝半月板損傷など度重なる大怪我に泣かされた。長いリハビリを経て迎えた2018年4月、リーグカップ1部第1節のジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦で2年6カ月ぶりに公式戦復帰。2019年シーズンには16試合に出場してリーグ3位の11ゴールを挙げるなど、完全復活を印象づけた。

 今季もノーゴールだった開幕3試合から一転、リーグ第4節のアルビレックス新潟レディース戦(2-2)から5戦連続ゴールと爆発。8試合消化時点で、FW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)と並んで得点ランクリーグトップ(9ゴール)に立っている。これまでのウイングからセンターフォワードに主戦場が変わったことで、“仕掛ける意識”がこれまで以上に強まったという。

「アルビ戦でゴールを取れて少しほっとしたというか、そこから勢いに乗れたと思います。(ポジションが)よりゴールに近くなったので、FWの一番の仕事である得点の意識は強く持てています。(永田雅人)監督からは、ゴールから逆算したプレーを求められていて、ボールを持ったらどうシュートを狙うか、相手のラインを割りに行ったり、FWらしく時にはドリブルで持って行くこともまだまだ足りないと感じているので、そこはもっと磨いていきたいです」

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