韓国の「倒れるまで走る」日本人FWに注目 異国で飛躍…「コリアンドリーム」実現へ

水原FCでプレーするFW石田雅俊【※画像はクラブ公式インスタグラムのスクリーンショットです】
水原FCでプレーするFW石田雅俊【※画像はクラブ公式インスタグラムのスクリーンショットです】

JリーグでもプレーしたFW石田雅俊、韓国移籍が転機…水原FCで今季8ゴール2アシスト

 韓国のKリーグでプレーする日本人アタッカーに注目が集まっている。現地紙はJリーグでもプレーしたFW石田雅俊(水原FC)を特集し、「コリアンドリーム」の実現に近づく日本人ストライカーに迫っている。

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「マサ『コリアンドリーム』」とクローズアップしたのは韓国紙「中央日報」だ。「マサは今シーズン8ゴール2アシストと活躍しており、チームは2位を走る」と伝えた一方、「彼の本名は石田雅俊。『マサ』は登録名だ」と紹介してキャリアに触れている。

「マサは、市立船橋高校在籍時に有望株として注目された。U-18日本代表にも選ばれ、全国大会でも優勝した。Jリーグの京都と5年契約を結んだ。高校卒業直後の5年契約は日本でも珍しいことだ」

 石田は2014年に京都サンガF.C.に加入。ルーキーイヤーにJ2リーグ戦7試合2ゴールの結果を残すも、2年目は5試合ノーゴールに終わった。2016年夏にJ3のSC相模原へ期限付き移籍したのを皮切りに、2017年にザスパクサツ群馬、2018年にアスルクラロ沼津と渡り歩いている。石田は「70%はメンタルの問題だった。この程度なら大丈夫と気楽に考えていた」と当時を振り返った。

 記事では「マサにとって、韓国サッカーが飛躍の土台となった」とターニングポイントを指摘する。石田は2019年に韓国2部の安山グリナースFCと契約し、24試合9ゴール1アシストの活躍を見せ、今季から2部の水原FCに移籍した。

 試合で交代後、トラックを走ったことがあると明かす石田。「交代してはダメだという気持ちが強い。これまでのサッカー人生で、100%を出し切らないまま交代されたことが多いから」と語り、全てを出し切るスタイルでプレーしている。

 最近はMFシャビ・エルナンデス、MFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)ら元スペイン代表コンビを研究し、プレーの質を高めている。その一方、京都に所属した元韓国代表MFパク・チソンの名前も口にし、「パク・チソンは常にハードワークし、他の人よりも走った」と自身のスタイルに重ね合わせている。

 1部昇格を目指しているという石田。「技術がある選手というよりも、倒れるまで走る選手として韓国のファンに記憶されたい」と誓う。「コリアンドリーム」の真っ只中を突き進む日本人ストライカーは、魂を燃やしてピッチを走り続ける。

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