香川がドルトムントで直面する現実 「戦術的理由」で大一番はベンチ外の屈辱

バイエルンとの”デア・クラシカー”で、3位ヘルタ戦以来のベンチ外に

 ブンデスリーガ2位のドルトムントは5日、首位バイエルン・ミュンヘンとの頂上対決に臨んだ。試合は0-0の引き分けに終わり、勝ち点1を分け合った。日本代表MF香川真司は屈辱のメンバー外となったが、トーマス・トゥヘル監督はこれを戦術的な理由と説明。リーグ最強の王者を相手に、攻撃力を特長とする香川を外す苦渋の決断を迫られたことを明らかにした。ブンデスリーガ公式サイトが報じている。

 本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクは入場券完売となり、8万1359人の大観衆が訪れた。勝ち点差5で迎えた白熱の頂上決戦となったが、香川は蚊帳の外となった。2月6日のヘルタ・ベルリン戦以来となる今季2度目のメンバー外。3連覇を狙う首位バイエルンとの「デア・クラシカー」、現在3位に躍進するヘルタ相手にベンチにも座れなかった背番号「23」について、指揮官は試合後、質問された。

「戦術的な理由だ。今日の戦術では、我々は10番(トップ下)の選手を起用することは諦めなければならなかった」

 後半戦、猫の目のようにシステムを変えるトゥヘル監督はこの日、3-2-4-1システムを適用。ピスチェク、ベンダー、フンメルスを最終ラインに並べた。そして、相手の高速ウインガー、ドウグラス・コスタをダルムが、ロッベンをシュメルツァーがそれぞれマークしており、バイエルンの攻撃時には5バックとなる変則3バックとなった。

 DFソクラティスが故障離脱の現状で、バイエルンの攻撃力を警戒した結果、本来攻撃面で違いを見せる香川がトゥヘル監督の選択肢から外れる結果になったという。

 

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