浦和監督、選手の“挽回力”を称賛 2-6大敗後から苦心も…連勝達成「頑張ってくれた」

浦和の大槻毅監督が試合後コメント【写真:高橋学】
浦和の大槻毅監督が試合後コメント【写真:高橋学】

敵地でのG大阪戦で3-1の快勝、2連勝を収め暫定4位に浮上

 浦和レッズの大槻毅監督は、19日のガンバ大阪戦を3-1で勝利した試合後に、6失点で大敗した前々節の名古屋グランパス戦からの立て直しに苦心したことを明かした。

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 浦和は8日の名古屋戦で、前半だけで5失点と守備が崩壊。最終的に2-6で敗れた。それを受けて臨んだ前節のサンフレッチェ広島戦では、前半の早い時間帯にPKで先制点を奪うと、5バックに変更して約80分を守備に専念。1-0で勝利した一方で、エンターテイメント性に欠ける試合内容だった。

 今節のG大阪戦では、守備に比重をかけることなく中盤でボールを奪って攻撃する時間も多く作った。相手のミス絡みのゴールだったとはいえ、内容的な部分も含めて勝利に値する試合だった。

 大槻監督は試合後、「名古屋戦の前の会見で、『少しずつやれることが増えてきた』という話をしたと思うんですが、それが試合で出せず、苦しいゲームにしてしまった。あそこから盛り返すという、選手が非常にメンタル的にも頑張ってくれた。今日の試合でも、モチベーション、パフォーマンスを出してくれて、この1週間は僕にも良い経験ですし、選手もこれで満足せずに次にいければ」と語り、今後へ期待を寄せていた。

 今季から4バックに取り組み、クラブも3年計画を打ち出して、そのコンセプトに沿ったチーム作りをする意思をもって進めてきたものの、名古屋戦のダメージは想像以上に大きかった。それだけにこの2試合の過程は、シーズン開幕から指揮を執るのが初めてとなる大槻監督にとって、大きな財産になったようだ。

 名古屋戦と柏レイソル戦で4点差の大敗を喫しているため得失点差はマイナスだが、2連勝を収めた浦和は勝ち点20で暫定4位に浮上。安定感のある戦いができるようになってくれば、上位に定着するだけのポテンシャルを持っていると言えそうだ。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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