リオ五輪出場を目指すなでしこJ “約束の地”ブラジルで世界一に輝いた日本代表とは

2014年の”小学生のW杯”で日本代表が初優勝

 リオデジャネイロ五輪出場を懸けて、現在アジア最終予選で奮闘するなでしこジャパン。彼女たちが目指している今夏のリオ五輪が開催されるブラジルは、2014年のU-12世界大会に出場した日本代表が初めて世界一となった栄光の地でもある。

 このU-12世界大会とは、欧州や南米では“小学生のワールドカップ”として注目され、30以上の国の代表チームが世界一を競う国際大会「ダノンネーションズカップ」だ。大会アンバサダーのジネディーヌ・ジダン氏の「子どもたちに夢を与える」という理念のもと、この世界大会は主に、その年のサッカーのビッグゲームの開催地で行われている。

 たとえば、2012年は欧州選手権の開催地ポーランドで開幕戦の舞台となったワルシャワ国立競技場、2013年は前年のロンドン五輪の開催地イギリスの“サッカーの聖地”と呼ばれるウェンブリーで開催。そして、2014年はワールドカップが行われたブラジルで開催され、日本の若きサムライたちが世界の並み居る強豪国を倒して、日本代表として初めて世界王者の称号を手に入れたのだ。

 この大会には、かつて清武弘嗣(ハノーバー)、柿谷曜一朗(セレッソ大阪)、齋藤学(横浜F・マリノス)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)らが日本代表として出場。世界の強豪国との試合で国際経験を積むことで、後にプロ選手として活躍するきっかけとなった。また、2014年ブラジル大会で得点王となった福﨑伶青は、その後、テレビ番組で取り上げられるなど注目選手として躍進中。次代の日本サッカー界を担う期待の星として注目されている。

 

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