「日本人への偏見があった」 カズ、“王国での功績”にブラジル脚光「払拭する方法を知っていた」
ブラジルメディアが若き頃のカズにスポットライト 当時のフィジカルコーチが回顧
横浜FCに在籍する“キング・カズ”こと元日本代表FW三浦知良は5日、ルヴァン杯グループステージ第2節のサガン鳥栖戦(1-0)で先発出場し、今季公式戦初出場を果たした。同大会の最年長出場記録を53歳5カ月10日に更新したが、ブラジルメディアも日本のレジェンドに脚光を当てている。
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今季からJ1の舞台へ昇格した横浜FCだが、新型コロナウイルスの感染拡大により開幕戦以降、約4カ月間もの長期にわたってリーグ戦が中断。再開後は過密日程を強いられることになり、ルヴァン杯もそのような状況下で再開した。敵地で行われた鳥栖戦では、カズがキャプテンマークを巻いて先発を飾り、今季公式戦初出場を果たしている。
前身のナビスコカップ時代を含む同大会の最年長出場記録を53歳5カ月10日に塗り替えることになったが、ブラジルメディア「R7」は「新記録でカズは5世代でプレーする唯一の選手になった」と見出しを打ち、カズがブラジルでプレーしている際にフィジカルコーチを務めていたカルリート・マセード氏のインタビューを敢行している。
「私たちはプロになるため足を踏み入れた。私はコーチとして。彼は選手として。1986年に彼はプロチームに受け入れられた。彼はすでに突出していて、常に自分自身の面倒を見ていた。(ブラジルでは)日本人選手に対する偏見があった。今は変わったが、当時はあった。彼はそれを払拭する方法を知っていた。努力に加え、技術も備わっていた」
15歳でブラジル挑戦に踏み切ったカズと同時期にフィジカルコーチに就任したマセード氏は、カズがサッカー王国での日本人への偏見を払拭させる役割を担ったと指摘しており、記事でも「ブラジルへの日本人の進出拡大に貢献した」と説明されている。最終的には18歳で、名門サントスでプロの扉を叩いたカズ。その功績はブラジルで今も語り継がれていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)