14戦連続先発のミラン本田 代役不在の背番号10を襲う試練の「ラスト3カ月」

イタリア杯準決勝でメネズ、バロテッリが復活弾も指揮官に笑顔なし

 ACミランの日本代表MF本田圭佑は、1日のイタリア杯準決勝アレッサンドリア戦のホーム第2戦で、公式戦14試合連続のスタメン出場を果たした。2016年に入って無休状態の背番号10だが、今後も当分の間休めそうにない。ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、前線の苦しい台所事情を説明している。

 今季のイタリアサッカー界で最大のシンデレラストーリーと呼ばれたアレッサンドリアの躍進に、ミランは5-0という圧勝劇で終止符を打った。昨季チーム最多のリーグ16得点を決めたエースFWジェレミー・メネズが、腰痛による2度の手術を乗り越えて今季初先発し、2ゴールをマーク。また、故障などの理由で出場機会の少なかったマリオ・バロテッリも、後半44分にゴールを決めた。

 今季中盤戦からレギュラーの座をつかんでいたFWエムベイエ・ニアングが、交通事故により左足首と膝を痛め、今季絶望の可能性も浮上しているなか、実力派コンビの復活はミランにとって朗報だろう。だが、試合後の指揮官は笑顔を見せなかった。イタリア国営放送「RAI」のインタビューで、ミハロビッチ監督は「2人は重要な選手だ。だが、フィジカル的にいい状態ではない。マリオ、ジェレミー、そして、明日からトレーニングに合流するルイス・アドリアーノはリーグ戦のラストスパートに不可欠な存在になるだろう」と語った。

 メネズ、バロテッリに加え、中国1部江蘇蘇寧への移籍で一度はクラブ間合意に達しながらも、土壇場で破談となったブラジル代表FWアドリアーノも故障から回復し、合流となるが、コンディション的に万全な状態ではないという。プレッシャーのより激しいリーグ戦で即先発できる状況ではなく、リーグ戦の最終盤に照準を合わせる方針だという。

 

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