本田はミラン逆襲の旗頭 「躍動しながら闘える」と地元記者が賛辞惜しまず

公式戦10戦無敗のチームを支えるキーマン 「その名は本田」

 ACミランは22日、敵地での優勝候補ナポリとの一戦を1-1のドローで終えた。圧倒的にボールを支配されながら勝ち点1をもぎ取ったミランは、昨年10月4日の本拠地での対戦では、ナポリに0-4の大敗を喫していた。4カ月前のサン・シーロでの惨劇から一変し、南部のアウェーで成果を得られた理由にはある男の存在があったという。地元テレビ局「7ゴールドTV」のミラン番記者、パオロ・ヴィンチ氏は次のように語った。

「サン・シーロでナポリに0-4で負けた時 ミランは脆弱だった。精神的にも不安定で、強固な決意もなかった。対照的に今回のナポリでの試合では、ミランに決定力があった、守備も安定し、狡猾さのあるチームに成長した。いい試合だった。試合終盤には2回のチャンスがあり、勝ち点3を手にできるチャンスもあった。前回の対戦との違いは明確だ。今のチームには躍動しながら闘える、強い精神力の持ち主が一人いる。その名は本田だ」

 昨年10月の第7節、ホームでナポリと対戦した時のミランは攻守に良いところなく惨敗した。開幕当初4-3-1-2システムのトップ下を託された本田は結果を出すことができず、2試合連続でベンチを温め出場機会は訪れなかった。試合後には出番のなさについて不満を漏らし、クラブの強化方針などを批判し物議を醸した。

 その後、4-3-3システムに移行したチームで本田はスタメンから外れたが、4-4-2への変更とともに復権。2015年のラストゲームとなった第17節フロジノーネ戦(4-2)から公式戦12試合連続で先発出場を果たし、チームもここ10戦負けなしと安定感を増している。

 

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