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日本人選手とブラジル人選手の違いは? 三浦泰年が語る“決定的な差”「日本に足りない部分」
【ZONE語らい居酒屋|第2回】三浦泰年(前編)――なぜ今ブラジルで挑戦するのか? “サッカー王国”という絶対的な価値
サッカー界に身を置く有識者は、昨今のサッカー界に対してどのような思いを抱いているのだろうか――。データスタジアム株式会社の代表取締役社長・会長を歴任し、現在はFootball ZONE webの企画に携わる森本美行氏が、自身のサッカーにおける人脈を通して、同メディアの公式YouTubeチャンネルで「ZONE語らい居酒屋」をスタート。サッカー人から本音を聞き出す番組を開始した。
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第2回のゲストには、現役時代に読売クラブ(現・東京ヴェルディ)でプロデビューし、Jリーグ発足以降は清水エスパルスやアビスパ福岡などで活躍。引退後はギラヴァンツ北九州、東京V、鹿児島ユナイテッドFCなどで指揮官を務めた三浦泰年氏を招いた。直近ではブラジルでU-20チームを指導していたが、今“サッカー王国”で挑戦する理由、そして日本人選手とブラジル人選手の違いについて見解を述べている。
2018年に鹿児島をJ2昇格に導いた三浦氏は、昨年は契約を更新せず、18歳でサッカー留学をして永住権を持つブラジルに渡った。そして昨年秋には、サンパウロに拠点を置くソコーロSCのU-20チームの指揮官に就任。現在は新型コロナウイルスの影響により日本に帰国しているが、なぜ三浦氏はこのタイミングでブラジル挑戦に踏み切ったのだろうか。
「Jリーグで再チャレンジしたいという気持ちが実際に強かった。だけど、監督を休むオプションを検討する時、何をするのだろうか、と自問自答した。一つは監督に戻った時、今よりも良い監督になる準備をすること。もう一つは、Jリーグ以外で自分は何をできるのだろうか、どんなトライができるのだろうかと。18歳の時にブラジルに渡って永住権を得たので、そこで何かチャレンジできないかと考えた」
とにかく先のことは固めずにブラジルへ渡り、何かを掴もうと考えた。当初は監督として挑むのではなく、次の指導機会につながるための修行を積む心意気でいた。しかし現地で託されたのは、予想もしていなかった指揮官としてのタスクだった。
「選手に現役があるように、監督にも現役があるわけだが、選手と異なり、自分のモチベーションややりたいことだけではやれない。必要とされてチームが任命する。そういう意味では、ブラジルで日本人の僕が『監督をしてくれ』と任命されるとは思っていなかったが、もし仮にそういうことがあれば、モチベーションや勇気は関係なく、絶対にやろうと決めていた」