「僕はキングカズに憧れて…」 鹿島DF内田篤人、再開初戦で新たな決意「また歴史を作っていく」

今季初出場した鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人【写真:高橋学】
今季初出場した鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人【写真:高橋学】

川崎戦で鹿島DF内田が今季初出場 「悪いことばかりではなかった」

 鹿島アントラーズがJ1再開初戦となる4日の第2節で、川崎フロンターレとのアウェーゲームに臨み、1-2で敗れた。今季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ、ルヴァンカップ、サンフレッチェ広島とのJ1開幕戦(0-3)に敗れ、公式戦3連敗スタートとなっていたが、この日も勝利を掴むことができなかった。先発に名を連ね、今季初出場した元日本代表DF内田篤人は、再開を喜び「新しいスタートでまた歴史を作っていく」と決意を新たにした。

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 歓声がまったくない異様な雰囲気だった。試合前のアップでは誰もいないスタンドに向かって挨拶。無観客で行われた再開初戦は整列入場がなく、集合写真ではソーシャルディスタンスを保つなど“ウィズコロナ”のなかで行われた。歴史的とも言える一戦で内田は先発メンバーに名を連ね、今季初出場を果たした。

 だが、試合は立ち上がりから川崎ペースで進んだ。前半2分、川崎がチャンスを作る。左CKからつなぎMF家長昭博がゴール前へボールを入れると、右サイドから走り込んだDF谷口彰悟がダイレクトで右足を合わせて先制した。この時谷口のポジションがオフサイドのようにも見えたが、新型コロナウイルスの影響でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も不採用のため、そのまま得点は認められた。

 前半30分には、川崎MF家長昭博の右クロスが内田の頭上を越えてMF長谷川竜也のもとへ。これを豪快に決められてしまった。直後にオウンゴールで1点を返したものの、1-2のまま終了。後半は猛攻を仕掛けた鹿島だったが、今季は公式戦4連敗スタートとなった。それでも、手応えはあったと内田は振り返った。

「みんな思っていると思うけど、もっとできるはず。僕自身もチームも。準備してきたものが、発揮できなかったという思いは選手の中で結構あった。でも、試合が終わった後のロッカーでもそんなに暗くなかった。チャレンジしてやろうという雰囲気のほうが強かった。後半はボールも回って押し込める時間帯がありましたし、悪いことばかりではなかったかなと思う」

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