アーセナルの天才少年が世界中で話題に メッシが成功させた伝説的トリックPKを再現
プロデビュー前から注目を集めるコイル君
アーセナルの天才少年が、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシと、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの2人がセルタ戦で披露した衝撃のトリックPKを再現し、大きな話題となっている。世界各国のメディアが報じている。
15歳のトラエ・コイル君はアーセナルのアカデミーに所属。昨年7月のバルセロナU-15との試合ではハーフェーラインからスーパーロングシュートを決め、大きな話題となっていた。そして、またしてもバルサ関連で話題をさらった。
アーセナルU-16の試合でメッシと同じ背番号「10」のコイル君は、PKの場面でスポ ットに立つと、右にボールをゆっくりと出した。そして、背後から駆け込んだ。同僚がゴール左にゴールを決めた。
オランダ代表とバルセロナで伝説的存在となっているヨハン・クライフ氏が33年前、アヤックス時代にMFイェスパー・オルセン氏と決めたトリックPKは、メッシとスアレスのコンビによって再現された。メッシ自身がリーガ300得点目の掛かったPKの場面で、まさかの横パス。走り込んだスアレスがゴールを突き刺し、ハットトリックを決めていた。
「芸術か、無礼か」と物議を醸したプレーは世界中に知れ渡ったが、ガナーズでの将来を嘱望されているコイル君はスーパープレーの再現に躊躇を見せなかった。
英地元紙「デイリー・ミラー」は「アーセナルのワンダーキッドはア カデミーの試合でトリックPKを再現」と特集。アメリカのスポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイティッド」も「アーセナルのユース選手、トラエ・コイルがリオネル・メッシのペナルティーパスを再現」と報じている。
アーセナルの天才少年はトップチームデビュー前から世界中にその名を知らしめることになった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images