韓国2部の元Jリーガー、2得点でMVP選出 「すでに認められた日本のFW」と現地紙注目

水原FCでプレーするFW石田雅俊【※画像はクラブ公式フェイスブックのスクリーンショットです】
水原FCでプレーするFW石田雅俊【※画像はクラブ公式フェイスブックのスクリーンショットです】

水原FCに所属する元京都のFW石田雅俊、慶南FC戦で2ゴールと活躍

 Kリーグ2(2部)の水原FCでプレーする元京都サンガF.C.のFW石田雅俊(登録名・マサ)が躍動している。

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 5月27日に行われたKリーグ2の第4節で、水原FCは慶南FCと対戦。この試合で石田は2ゴールと活躍し、3-1の勝利に貢献した。

 石田は前半37分、相手のGKがビルドアップを試みたが、水原FCのFW安柄俊に阻まれ、こぼれたボールを無人のゴールに押し込んで先制。後半17分にも相手の守備とGKもかわして、チーム3点目を決めた。

 この日のプレーが認められ、スポーツ専門サイト「SPOTVニュース」は「慶南FCを相手にマルチゴールを決め、チームを3-1の勝利に導いた水原FCのマサが、第4節のMVPに選出された」と報じている。

 石田は2014年に市立船橋高校から京都に入団。その後、期限付き移籍でSC相模原、ザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津でプレーした。19年に韓国へ渡り、Kリーグ2の安山グリナースFCに加入。24試合で9ゴールを決めて頭角を現すと、今季は水原FCを新天地に選んだ。

 今年2月の移籍に関する記事で韓国紙「慶南日報」は、「マサは昨季、安山グリナースで活躍し、国内ですでに認められた日本のFWだ。スピードに乗ったドリブル、視野の広さを生かした正確なパスが長所と評価されている」と報じており、今季の活躍も期待されていた。

 今年25歳とまだ若く、韓国2年目にしてようやく水に慣れてきたようだ。石田と同じチームメートには、元ロアッソ熊本の安柄俊や昨季まで栃木SCの守護神を務めたGKユ・ヒョンがおり、元Jリーガーの存在も精神的な支えになっている。今後のさらなる活躍に注目だ。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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