伊代表監督、新型コロナで苦しむ母国へ悲痛な心情吐露 「早くピッチで…」「なぜなら…」

イタリア代表監督を務めるロベルト・マンチーニ監督【写真:Getty Images】
イタリア代表監督を務めるロベルト・マンチーニ監督【写真:Getty Images】

マンチーニ監督が母国経済紙のインタビューに応え新型コロナ収束を願う

 イタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督は、母国イタリアの経済新聞「イル・ソーレ24オーレ」のインタビューに応じ、「早くピッチでプレーできる環境に戻りたい」と話した。その裏側には、新型コロナウイルスの感染拡大に苦しむ母国への思いがあるようだ。

 イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大が欧州では最初に爆発した。医療崩壊とも言われる状況は100人以上の医師がこのウイルスへの感染で亡くなり、その致死率も他国に比べて非常に高い状況にある。

 そうしたなかで、今夏の欧州選手権(EURO)が1年間の延期となった代表チームを率いるマンチーニ監督は、現状を憂う言葉を残している。

「いつ私たちの代表チームが活動再開をできるのか評価してみよう。それは欧州サッカー連盟(UEFA)の決断にもよる。お互いに顔を合わせられるようになる時、一緒にプレーをできるようになる時、その方法について考えなくてはいけない。それが一日でも早く訪れることを願う。早くピッチでプレーできる環境に戻りたい。なぜなら、それはこの悲しみが終わって死にゆく人々をもう見なくて良いことを意味するからだ」

 マンチーニ監督は早くプレーできる状況になることは、逆説的にこのウイルスの影響が終焉を迎える日の訪れであると語り、その日が早く訪れることを望んだ。2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)への出場を60年ぶりに逃し、そこからEURO予選を無敗で突破した新星イタリア代表の活躍は今夏の注目ポイントの一つだった。この新型コロナウイルスの感染の収束を心から願う代表監督は、1年後の大舞台にどのようなチームを送り込んでくれるのか。そうしたピッチ上の話題が中心になる日が少しでも早く訪れることが望まれる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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