サウサンプトン、プレミア初の給与支払い延期を決定 「クラブやスタッフの将来を守るため」

サウサンプトン、プレミア初の給与支払い延期を決定【写真:Getty Images】
サウサンプトン、プレミア初の給与支払い延期を決定【写真:Getty Images】

新型コロナウイルスの影響で各クラブは経済的に大打撃 リバプールはレイオフ制度撤回

 プレミアリーグのサウサンプトンは新型コロナウイルスのパンデミックの影響から経営陣をはじめ、ファーストチームを率いるラルフ・ハーゼンヒュットル監督とコーチングスタッフ、および選手の給与の一部支払いを6月まで延期すると公式サイトで発表した。英公共放送「BBC」によれば、給与の支払い延期を決定したクラブはプレミアリーグでは初となる。

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プレミアリーグは延期され、再開時期は未定の状況。各クラブは経済的に大きな打撃を受けている。

 プレミアリーグ側は各クラブに全選手の年俸30%カットを要請したが、プロサッカー選手協会(PFA)側は選手の年俸カットは結果的に税収減少を引き起こし、NHS(国営医療サービス)など公共サービスへの悪影響が及ぶことを懸念し、反発していた。

 現地時間8日はプレミアリーグ所属選手が主導となって、NHSを支援するための基金「#PlayersTogether」が設立されるなど様々な動きがあったなかで、サウサンプトンは経営陣をはじめ、ファーストチームを率いるハーゼンヒュットル監督とそのコーチングスタッフ、ファーストチームの選手に対する4月、5月、6月分の給料一部支払いを延期することで合意に達したと発表した。サウサンプトンはこの決定を「クラブやスタッフの将来を守るため」としている。

 そして、その対象者以外のスタッフに対しては6月30日まで通常通りに給与の100%を支払われるという。また、政府による雇用維持制度も利用しないと明言している。

 トッテナムやニューカッスル、ボーンマス、ノリッジ・シティは競技に関わらない一部スタッフに対して、政府が給与の80%を負担するレイオフ(一時帰休)制度を使用すると発表。リバプールも同制度の利用を発表していたが、批判が相次いだことを受けて決定を撤回していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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