「リバプールでの苛立ちを白状」 南野、苦悩の心情吐露に英メディア注目「楽しんでいない」

アトレティコ・マドリード戦で途中出場となったMF南野拓実【写真:AP】
アトレティコ・マドリード戦で途中出場となったMF南野拓実【写真:AP】

アトレティコ戦では終盤に途中出場もチームに貢献できず 「僕にとって良い経験とは言えない」

 リバプールは現地時間11日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第2戦でアトレティコ・マドリードと対戦し、延長戦の末、ホームで2-3と敗れた。これにより、2戦合計スコア2-4で前回王者の敗退が決定した。英メディアは、試合後に日本代表MF南野拓実が残した発言に注目している。

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 2月18日に行われたCLラウンド16第1戦のアトレティコ戦では、敵地で自慢の攻撃力を封じられ、0-1の敗戦を喫した。ホームでの第2戦では練習中に負傷したブラジル代表GKアリソンに代わってGKアドリアンを起用。試合は前半43分に決まったオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムのヘディング弾により合計スコアで追いつくと、延長前半4分にブラジル代表FWロベルト・フィルミーノが勝ち越しゴールを奪うことに成功する。

 しかし、延長前半7分、同アディショナルタイムに相手MFマルコス・ジョレンテにミドル弾を沈められると、後半アディショナルタイムには相手FWアルバロ・モラタに3失点目を与えた。無敗神話を誇る本拠地アンフィールドで衝撃の逆転負けを喫し、前回王者の欧州連覇の夢は早くも潰えた。南野は延長後半8分に投入されたが、出場時間が短かったこともあり、シュート0本に終わった。

 試合後、南野は「僕にとって良い経験とは言えない。僕はもう若手じゃない。違いを生み出したいと考えていた」と悔しさを露わにし、「クオリティー、インテンシティー、戦術。決勝トーナメントはグループステージとは別格だった。今僕はプレミアリーグ制覇に貢献することだけを考えている」とコメントを紹介している。

 南野の発言を受け、英紙「デイリー・エクスプレス」は「南野がリバプールでの苛立ちを白状」と見出しを打ち、「南野はクロップの下でわずかばかりの試合でしかプレーできないことに苛立ちを感じていることを示唆した」と説明。英メディア「HITC」は「725万ポンド(約10億4000万円)の男はリバプールでのプレーを楽しんでいない」と取り上げている。

 ユルゲン・クロップ監督はリバプールに就任して以来、獲得した選手に対し、時間を掛けてチームに適応させることで知られているが、リバプールでの出場時間の短さに、南野は内心焦りを感じているのかもしれない。

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