アーセナルの元会長が敗れたチェルシーのコスタに激高 「彼は連続詐欺師だ」
今季2連敗の元凶
アーセナルは、24日の本拠地チェルシー戦で相手FWディエゴ・コスタにDFペア・メルテザッカーの退場を誘発される突破を許し、さらに決勝弾も与えて0-1の敗戦を喫した。だが、元会長が狡猾(こうかつ)極まりないストライカーに「連続詐欺師」と怒りをぶちまけている。英地元紙「デイリー・スター」が報じている。
ガナーズは、またしてもコスタに負けた。前半18分にMFウィリアンからのスルーパスに抜け出すと、鈍足のメルテザッカーを置き去りにし、背後からのタックルで大げさに倒れ込んで一発レッドを誘発した。これで優位に立ったチェルシーは、コスタの決 勝点でライバルから勝ち点3を手にした。
アーセナルのピーター・ヒルウッド元会長はこれに激怒していた。
「彼は連続詐欺師だ。そして、おとがめを受けることがない。彼は、わざとメルテザッカーの前方を走った。ほとんど接触はないけれど、コスタは大げさに転んで、足がまるで切りつけられたかのように振る舞った。いったんレッドカードが出されると、何事もなかったかのように立ち上がった」
コスタは9月のリーグ戦では主審の見えないところでDFコシエルニーの顔を殴り、それに激高したDFガブリエルを退場に追い込んでいた。この蛮行はノーカードだったが、テレビでも放送されていたために、コスタは試合後に出場停止処分を受けた。今季2連敗の元凶となったコスタのずる賢しさ を「賢い」と、アーセン・ベンゲル監督は表現していた。
2013年6月に退任するまで31年間会長を務めた同氏は、さらにこう語った。
「個人的には、レフェリーはダイビングで彼を退場にすべきだった。露骨すぎてとても気がかりだ。アーセンはよく自制していたね。彼は激怒していたに違いないからね。いいすぎるとFAから批判やペナルティーを受けることになる」
2003年以来のリーグ優勝のチャンスを迎えたガナーズを愛する元会長は、プレミア最悪の挑発者にいら立ちを隠しきれない様子だった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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