「今本当に怒っている」 クロップ、“新型コロナ質問”に口撃「君は心配ないと言える?」

リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】

会見でクロップ監督が記者に対して怒りを露わ「これこそ私が大嫌いなことだ」

 リバプールは現地時間11日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第2戦でアトレティコ・マドリードをホームに迎え撃つ。記者会見に臨んだユルゲン・クロップ監督は、新型コロナウイルスの質問に怒りを爆発させている。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

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 2月18日に行われたCLラウンド16第1戦のアトレティコ戦では、敵地で自慢の攻撃力を封じられ、0-1の黒星を喫した。それまでは圧倒的な強さを誇示していたリバプールだが、アトレティコに敗れてからは第28節ワトフォード戦で0-3と完敗、中2日で臨んだFA杯チェルシー戦も0-2で落としていた。

 逆転突破を果たすためには複数得点での勝利が必須となるリバプールだが、前日記者会見に出席したクロップ監督が怒りを露わにしたのは、現在世界で猛威を振るう新型コロナウイルスに対しての質問だった。「選手に感染する可能性を懸念していないのか?」と尋ねられると、啖呵を切って“口撃”を始めた。

「君はマドリードから来たのかい? 君の住んでいるマドリードは心配ないと言えるのかい?」と“逆質問”をし、記者は「自分は明日プレーするわけではない」と答えると、「そんなものは特別じゃない。フットボールはただの試合だ。我々自体が社会なのではなく、あくまで社会の一部だ。我々は全員で一緒に同じ心配をするべきだ。これこそ私が大嫌いなことだ。君がそこに座りながら、私にこの質問をしたことさ」と一刀両断した。

 質問した記者に対し、「君の仕事は情報を伝えることだ。こんな質問をするよりも、良い仕事ができるはずだ。言っておくが、私は今本当に怒りに満ちているよ。まるで私は(感染の)問題を抱えているが、君にはないかのような印象を受けたが、全員が同じ問題を抱えているんだぞ」と語気を強めた。

 英紙「デイリー・エクスプレス」も「クロップが新型コロナウイルスの質問に新たな怒り」と見出しを打ち、「リバプールの選手たちの感染のリスクについて指摘された際、クロップは明らかに憤怒していた」と取り上げている。CLの舞台でも何試合か無観客試合の措置が取られているが、度重なるピッチ外の質問に苛立ちを隠し切れない様子だった。

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