エジプト3部で75歳のプロサッカー選手が誕生、デビュー戦ゴールに海外反響

　エジプトで世界最年長のサッカー選手がデビューを飾り、大注目の一戦でゴールを決めて衝撃が走っている。75歳のプロ選手が叩き込んだゴール映像を英紙「ガーディアン」が公開した。

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　脚光を浴びたのは、エジプト3部リーグのオクトーバー6に所属する75歳FWエジディン・バハデルだ。かつてアマチュアリーグでプレーしていたバハデルだがプロ経験はなく、夢実現のために複数クラブのテストを受けて、今年2月に人生初のプロ契約を締結。そして迎えた7日のゲニウス戦でスタメンを飾った。

　75歳でのプロデビューも驚きだが、試合終了間際に獲得したPKをバハデルが蹴り込んでゴール。この一撃で追いつき、試合は1-1と引き分けた。世界最高齢プロ選手によるデビュー戦として話題を集めている。

　英公共放送「BBC」は「史上最年長プロサッカー選手を目指すエジプト人選手が、75歳でプロデビューを果たした」と報道。4人の息子と6人の孫がいるというバハデルは、自らの歴史的ゴールについて「公式戦でゴールを決めた世界最年長のプロサッカー選手になった」と喜びを露わにした。

　記事では「バハデルがギネス世界記録の登録資格を得るには、フルゲームを2試合こなす必要がある。3月21日の試合でさらに90分フルにプレーしなければならない」と言及。世界最高齢プロ選手としてギネス世界記録に正式認定されるには、もう1試合フル出場が条件になるという。既存の記録はイスラエル4部アイロニ・オル・イェフダでプレーしたGKイサーク・ハイクが保持する73歳95日となっている。

　日本ではJ1横浜FCの元日本代表FW、“キング・カズ”こと三浦知良が2月26日に53歳となり、プロ35年目に突入。今季出場すれば元日本代表FW中山雅史が2012年に記録した45歳2カ月1日を上回り、J1最年長出場記録となる。またゴールを決めれば、元ブラジル代表MFジーコ氏が保持する41歳3カ月12日を塗り替えて、J1最年長ゴール記録も更新する。

　英紙「ガーディアン」もバハデルについて「世界最高齢プロサッカー選手が75歳でデビュー戦ゴール」と驚きを持って報道。海を越えてカズのライバルとなる存在だが、次戦でのギネス世界記録更新に期待が懸かる。